優しい人は強い人だと思うこと | 手相カウンセラー 井田東吾

手相カウンセラー 井田東吾

あなたの心に希望の灯をともす、運命カウンセリング。
手相をメインとした多角的鑑定です。

 

 

以前にも触れましたが、

僕と兄は正反対の部分を持っています。

 

僕は、未来に向かっていくものに惹かれ、

兄は、姿を消していくものを愛おしみます。

 

 

当然ながら、兄は祖父母にも優しく、

施設に入っている、田舎の祖母の携帯には

(祖母は91歳ですが、メールをします)

兄からの写メが実にまめに届いていますし、

 

2~3ヶ月に1度は青梅から帰省して、

必ず祖母たちに会いに行きます。

 

『これが最後かも知れない』と

いつも考えながら会うのだそうです。

だから、後悔しないように、

会える限りは会っておきたいのだと

以前言っていました。

 

 

実は、

僕が中学卒業まで暮らした、田舎の家が

今度人手に渡ることになりました。

 

その家は、ばあちゃん(母の叔母)の家で、

両親の仕事と、僕らの進学のため、

家族で今の家に引っ越してからは、

ばあちゃんがひとりで住んでいました。

 

でも2年前、認知症で施設に入って・・・。

 

 

今回、

このままでは家がダメになってしまう、

家のためにも、

誰かに住んでもらうのが最善だろう、との

親族一同の判断になったようです。

 

 

 

お盆に帰省した時、

家族で最後にもう一度、家を見てきました。

 

懐かしいな、と思い、

残念だな、と思い、

あれこれと思い切れない僕に比べ、

兄は、仕方ないさ、と言っただけ。

 

でも、兄は後日またひとりで出かけました。

 

そして家のあちこちに残る、

たくさんの記憶と対話してきた様子でした。

 

 

 

時に、ギョッとするほど冷静で

覚悟の座った意見を放つ兄ですが、

 

その根っこには、

優しすぎるくらい優しい、

自分の心を守るための

無意識の闘いがあるような気がします。

 

優しすぎる人って、

きっと覚悟も、人の何倍も必要なんだろうと

生きてくために、強い鎧が必要なんだろうと

兄を見てると、思います。

 

 

僕は、自分の部屋で使おうかなと、

今も元気に動いていた掛け時計をひとつ

引き上げてきました。

 

兄は、大切な思い出を愛おしむために、

2歳のクリスマスにもらったという鳩時計を

持ち帰りました。

 

ここ、2人の違いです(;´▽`A``。

 

で、僕はそんな兄が大好きです。