先日の事です。
スーパーに買い物に出かけました。
車から降りて、スーパーの入り口に向かって歩いていると、
店に入って行くひとりのおじさんが、
ズボンの後ろポケットから、何かポトリと落とすのが見えました。
70代半ばくらいのおじさんは、
手に財布やら袋やら、ごちゃごちゃと持っていて、
ポケットにも、袋が突っ込んであるのが見えました。
僕の位置からは、落し物がたばこの箱のように見え、
拾ってあげようと駆け寄ってみると、
あれれ?くちゃくちゃに折りたたんだ紙だわ・・・。
ちらと見ると、それはマークシートで、
馬券を買うときの用紙らしいとわかりました。
こんなの、わざわざ届けたら、
おじさん嫌がるかも・・・、
きっともう要らないよな、と、とっさに判断した僕は、
スーパーの入り口に並ぶ、ゴミ箱のひとつに放り込んだのです。
スーパーに入って行くと、
店の奥にさっきのおじさんがいました。
ところがおじさん、
あちこちのポケットを探っています。
胸ポケットをのぞき、ズボンのポケットを探り、
しきりと何か探しています。
え?もしかして、さっきのくちゃくちゃの紙探してるのか(゜д゜;)?
僕は近寄って、声をかけてみました。
もしかして、さっき落とされた紙ですか?と。
そうしたらやはり、
おじさんの探し物はその紙でした!
僕はびっくりして、
勝手に捨ててすみませんと、謝りつつ、
おじさんと一緒に、慌てて入り口まで戻ったのです。
ゴミ箱の中からその紙を拾い上げて手渡すと、
おじさんは、何度も
いやいや申し訳ないねぇ、ご親切にありがとうと言って下さいました。
そして最後に、ちょっと恥ずかしそうに、
「頼まれた品物が書いてあって」と、
紙の裏を広げて見せてくれたのです。
あ~、そうだったのか。
おじさんは奥様にでも頼まれて、
ひとりでスーパーへ買い出しに来たんだな、と、
思わず僕も笑顔になっていました。
僕の独断で、
おじさんが奥様に叱られなくてよかった~(;´▽`A``。
どんなものでも、勝手に判断しちゃだめだなと、
反省した出来事でした(*゜▽゜ノノ゛☆。