手相を観る仕事をしていると、
本当に様々な手相に当たります。
女性なのに、お見事！と感嘆するような
男前な手相やら、
僕と代わって！と思うほど
モテモテ人生の手相やら、
何をやっても成功するでしょ、ってくらい
多彩な才能にあふれた手相やら。
珍しい手相もいっぱい拝見しますし、
時には読み方に迷うこともあります。
そんな時には、迷ったままを正直に、
お伝えすることにしています。
でも、一度だけ、
思わず息をのんで、とっさに言葉が出なかった経験があります。
それは、まだ鑑定を始めて間もないころのことでした。
そのお客様は、お母様とご一緒に来られた学生さんでしたが、
・・・知能線がなかったのです。
え？と思ってよくよく見ても、
薄い線も、短い線も、切れっ端すら見当たらず、
いわゆるマスカケ相でもありませんでした。
それでも、
その学生さんとあれこれ楽しく会話させていただき
何かしらのヒントを得られたなら、
そのおきて破りの手相は
僕の大いなる学びになったに違いないのですが・・・。
残念ながらその学生さんは、
何を話しかけてもぼんやりとして、反応がありませんでした。
今よりももっと未熟だった僕は、
ご本人のご様子と、手相の示すところの不穏さに、
うまく言葉が見つけられなくて、
知能線には触れることなく、鑑定を済ませました。
いくらかでも成長した今なら、
その超絶レアな手相に、もっと情報を読み取ることが出来たかもしれない・・・。
そして、それはもしかしたら、
とても貴重で、重要な何かだったかも知れない・・・。
そんな気がしています。
その後、その驚きの手相には出会っていませんが、
生命線が、寿命の長短を表すものではないように、
知能線もまた、知能の高低を表すものではありません。
私、知能線がない！という方がおられましたら、
ぜひ、お話聞かせて下さいね。
とっても貴重な、
きらめく個性が秘められているかも知れません！
(*゜▽゜ノノ゛☆。
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