僕のふるさとは三重県松阪市です。
本居宣長の出身地であり、三井家発祥の地でもあります。
でも、何と言っても『松阪』で連想されるのは、『松阪牛』でしょう。
例年この時期に、大切に育てられた牛の品評会が行われ、
その年の最優秀牛が決定します。
今年は『おふくひめ号』という2歳9ヶ月の雌牛が、
女王となり、2,350万円で落札されました。
ニュースで見たおふくひめ号は、立派なマントを掛けられて、
額に華やかなリボンを付けていました。
その大きなリボンを見たとき、
僕は胸がいっぱいになって、
「そりゃないよ・・・・・」とつぶやいてしまいました。
同じようなシーンは、競走馬の世界でもよく目にします。
誇らしげに立つ姿を見るたびに、
『馬は利口だから、きっと自分が優勝したことをわかってるんだろうな』と、
いつも思っていました。
品評会の牛たちはどうだろうと思ったのです。
あんなリボンなんて、付けないでやって欲しいと、
思ってしまいました。
身勝手にも、思ってしまいました。
自分もおいしいと言って食べているくせに。
松阪牛は郷土の誇りだと思っているくせに。
大切に育てる牛農家の苦労も、競りに出す思いも、何も知らないくせに・・・・・。
これから年末にかけて、松阪には今年買われた牛肉が出回ります。
それはすばらしいおいしさです。
ベジタリアンでない僕は、
やっぱり、おいしいと言いながらたくさん食べるはずです。
命に感謝していただく・・・・・
知っているのに忘れていた、基本の基本、大切なこと。
あのリボンのせつなさを忘れちゃいけないな、と思いました。
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