僕は中学生の頃、学校のクラブ活動とは別に、
地元の和太鼓チームにも所属してました。
僕が入団したてで、まだほんの1~2曲しか打てない1年生の5月のこと、
なんと、この片田舎の小さな和太鼓チームが
アメリカオレゴン州ポートランドの大きなお祭り、
ローズフェスティバルに招待されたんです。
5日間の滞在中は2~3人ずつに分かれてのホームステイ。
毎朝ステイ先から集合して、バスで演奏会場に向かいました。
ある夜、僕はその家のお父さんに質問されました。
「みんなの演奏は会場でも聞いたし、テレビでも放送されたよ。
すばらしいね。でも、どうしてみんなコワイ顔して演奏するの?
どうしてもっと楽しそうに笑顔で演奏しないのかな?
そしたらもっとずっとすてきになるのに。」
これぞカルチャーショック!でした。
僕らは和太鼓演奏は大切なもの、まじめに臨むもの、と教えられていて、
笑って打つなんて、とんでもないと思っていましたから・・・・。
当然ながら、中学1年生の僕は、どう説明していいかわかりませんでした。
(もちろん、説明する英語力もありませんでしたけど (;^_^A 。)
文化の違いとしか説明できないことはたくさんあります。
でも、文化の違いがあるからこそ、言葉が通じないからこそ、
笑顔で伝えることの大切さを、みんなが知った出来事でした。
翌日から、ぎこちないながらも、笑顔で演奏してみました (≡^∇^≡)。
そしたら、何だか不思議。
演奏がぐっと楽しくなりましたっけ。
笑顔は、周りの人だけでなく
自分自身にも、
喜びを感染させるんですね
