スズカは雨でした。
セーフティーカー先導でのスタートとはなったものの、
一時中断からの再開後は、ほとんど雨は降らず、
オーバーテイクの見せ場も多い、アグレッシブないいレースだったのですが・・・・。
レースも残りわずかとなったところで、大きな事故が起こりました。
マルシャチームの、ジュール・ビアンキ選手が、重態。
レースはその時点で終了となりました。
F1では1994年、あまりにも有名なアイルトン・セナ選手の悲劇以来、
安全には過剰なほどの対策を講じてきました。
それによりセナ選手以降、レース中の死亡事故はなくなって、
今や『自殺を図ることは不可能』と言われるほど、
F1マシンの安全性は鉄壁のものになっていました。
今回も、普通ならビアンキ選手に何らダメージはなかったはずなのです。
全く不幸な偶然が重なった、想定外の事故でした。
人の命にかかわる一瞬って、
運命としか言えない避けられないもので、決められてるんだな、と、
つくづく思います。
ビアンキ選手は、今、三重県立総合医療センターで治療中とのこと。
彼の運命のシナリオが『快復』でありますように。