〝雑踏の忘れ物〟 | 言の葉の灯火momo

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初めまして、momoです。
言の葉の調べが夢や希望や癒しとなって
小さな灯火をお届けしたいと思います。
あなたのココロに届きますように・・・


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               〝雑踏の忘れ物〟





雑踏の中 行き交う人は無口で 皆足早に通り過ぎる・・・



空はどんよりとアイスグレー 今にも雨が降り出しそうだ・・・



急にポツリポツリと天気予報通り 雨が降って来た



傘を忘れたから お店の下で雨を避ける 



今日は少し肌寒い・・・小さなカタコトする音に気づいて



僕はダンボール箱に そっと近づく 小さな子猫が



一匹捨てられて 小さな声で震えて鳴いていた



       


        〝雑踏の忘れ物〟





僕を大きな丸い瞳で見つめる・・・寒さで震えて鳴いている


        

 一人ぼっちの小さな子猫と孤独を抱えた僕のココロ・・・



 「ねぇ・・・一緒に帰ろうか」って 僕は子猫を抱いて歩き始めた



 二人で帰ったら エサをあげて名前決めようね  MOMO