百年文庫31『灯』
著者 夏目漱石/ラフカディオ•ハーン/正岡子規
出版 株式会社ポプラ社
個人的な読書記録でメモメモ📝
年末年始のお休みに本を読もうと思って図書館で何冊か借りてきました。
その一冊。
読まないだろうな〜と思ってたんですが、ちゃんと読んだな、私。吃驚。
百年文庫はシリーズで沢山出版されているみたいで、中身は色々な作家さんの短編がテーマごとに集められている感じです。
私が読んだのは『灯』で、タイトルのまま〝灯″が登場する話が集められていました。
私は文学好き!て訳ではないのであさーくですが、夏目漱石と小泉八雲と正岡子規のラインナップは好きが集まってる感じで、すぐ手に取りました。
夏目の話は「琴のそら音」で、主人公は学校を卒業し最近家を持ったらしい青年です。話は友人の下宿先へ遊びに行って2人で話をしているところから始まります。友人が幽霊の本を持っていたとこから、その友人の親戚の身に起こった不思議な話になります。それは臨終を迎えた奥さんが遠く出兵している旦那の元へ会いに来たという話。幽霊なんか信じていない主人公ですが、それを秀才だと信じる友人から聞いたことで妙に気に掛かりつつ帰路につくとなんとなく変な気分がする。道行を急ぐと途中の坂にゆらめく火を見た。その火を見たら婚約者の姿がふっと思い浮かんできて•••
段々と不穏な様子になっていき、読んでいる方も何か起こりそう…という気分にさせられました。
あまり素直には出さないけど、何気に婚約者LOVEな主人公が可愛いです。
ラフカディオ•ハーンの「きみ子」は、非常に多才で器量良し、たくさんの人に求められても断り続けた芸妓のきみ子が遂に決めた人。そしてきみ子が示した愛の形。
浪漫的な話だなと思いました。
正岡子規はエッセイで、子規の視点で、子規の感じたことが書かれています。短い話が四つ載せられていますが、中でも私が好きなのは「飯待つ間」です。
お腹を空かせながらお昼ご飯を待つ子規がすることもなく辺りを眺める。庭の様子、聞こえてくる子供たちの声、雲間から見える青空。
ふっと時間ができた時に入ってくる情報ってあるよなぁ。鳥の声とか部屋に入る日差しとか。平日とかほぼ気づかないんだけど。
そんな時の気分を思い出して、子規に共感して読んでいまた。
どの話も短くてさらっと読めます。
でも有名な作家の作品なんで、読んだ!という満足感もあり。
この文庫シリーズ本当にたくさんあるんですが、全部読めば色々な作品に触れられるんだろうな。
またどれか読んでみようと思います。
