「朝から酒を飲みやがって」みたいなことを書く人がいる。
朝から酒を飲んで顔が真っ赤になっていると、「だらしがない」とか、[マナーが悪い」と書くわけです。
でもそれって、間違いなく偏見です。
僕は基本的にほとんどお酒を飲まない人なのですが、それでも上のような批判はおかしいとしか思えません。
パイロットとか、タクシーとかバスとかの運輸関係の仕事を持つ人は、乗務前のアルコールチェックが厳しく定められています。
アルコールの処理時間は個人の体質で左右されるところがあるので、乗務の何時間前までというのは一概には言えない。
でも肝臓に自信がある人でも、アルコールチェックに引っかからないようにするためには、前日の夜に酒を飲むなんてことはしてはいけないんです。
こういう職業の場合、どうしても酒を飲みたい、あるいは、つきあいで酒を飲まなきゃいけないという場合は午前中を中心に酒を飲むことがあるのです。
たとえば、タクシードライバーは、シフトによっては朝一番で乗務が終わる人がいます。
タクシードライバーは原則として一日おきの乗務なので、朝に乗務が終わるとその日はお休みで、翌朝にはまた乗務が待っています。
この場合、仲間同士で飲み会やろうぜという話になった場合、乗務が終わってすぐ後に集合しますので、たいていは午前中に飲み会を始める人が多いのではないでしょうか?
午前9時から飲み会を始めて午前11時までとか、そういう感じになると思います。
アルコールチェックが法律でしっかり決められてますから、翌朝のアルコールチェックで引っかからないようにお酒は早めに飲まなければならないのです。
だから、午前中に真っ赤な顔をしているからといっても、マナー違反だとかだらしがないとか、そういう批判はおかしいのです。
ホテルの朝食のビュッフェ(食べ放題)もおなじ。
食べ放題の時にアルコールを頼んでいると、それだけで批判する人がいます。
でもさ、お店のメニューにアルコールが載っていて、いつでも頼める状態なのに、それを頼むなって方がおかしいでしょって僕は思う。
そんなの、完全に個人の自由なんだから。
朝からお酒を飲んではいけないのなら、朝からお酒を提供するお店の方に責任があるということにもなってしまう。
でもそれって変ですよ。
僕の父はビールが好きで、朝からビールを飲む人です。
普段の仕事を忘れて、旅行先のホテルで朝から酒を飲んで何が悪いのか。
そういう「個人の自由」を自分の基準で縛り、自分の基準から外れたら「だらしない」とか「マナー違反だ」とか叫ぶ人。
そういう個人の自由を全く考えない押しつけタイプ人の方がずっと僕はマナー違反だと思います。
世の中はこういった偏見が多いです。
世の中の人は一つ一つ反省して、偏見を無くさなければいけないと僕は思います。