高校では好き勝手なことばかりして周りに本当に迷惑をかけ続けてた毎日だった。聞く耳を持たないというのは、まさにこの事だった。
そんな俺でも少しばかりか光が見えた…のかもしれない



大好きなばあちゃん

小さい時からよく母ちゃんに連れられて近くのばあちゃんの家まで行ってた。
これは、母方のばあちゃんの話。
母方のじいちゃんは、俺が産まれる前に亡くなってた。写真でしか見た事ない。


そんなばあちゃんとは小学生の時から頻繁に会ってた。優しくて暖かくて俺の話をずっっと聞いててくれたばあちゃん。


そこで俺は、ばあちゃんのぬか漬けにハマる
壺に入ってたキュウリとカブと白菜のぬか漬け、今でも大好きな食べ物だ。

1番好きな食べ物は何?
って聞かれたら迷いもせずに
キュウリのぬか漬け!!!
って答える。

リウマチで手足が不自由なばあちゃんが頑張ってつけたぬか漬け。最高に美味しかった。

中学に入ってからはなかなか会えなくて寂しい思いしてたけど、たまに会う時の嬉しさ、楽しさは他とは計り知れないくらいのものだった。


高校に入ってからかな、少し体調が良くなかったばあちゃん、1人での行動が難しくなったばあちゃんは老人ホームへと入ることとなった。

※後に俺が介護の仕事をする事になるのは、この事があったからだった
他人に介護なんかさせたくない、俺がやるんだ!と強い気持ちを持っていたから。

介護の話はまたの機会にする。


老人ホームにいるばあちゃんのところへは行ける時は行くようにしていた。
会いたかったから、高校生活の話とか、色々聞いて欲しい事たくさんあったから…。


いつも夜ご飯食べる時には帰らなきゃいけないからそこでバイバイするんだけど、まぁ寂しいよ。まだいたかったな。っていつも思いながら帰宅してた。

でもいつも元気なばあちゃんを見てると、逆にこっちが元気をもらえて、俺も頑張らなきゃなって、その時は思うんだけどね…。


それと同じく、父方のばあちゃんも俺は好きだった。いつも行くとお菓子をくれて、歌の練習してる所連れてってくれたり、駄菓子屋さん行くのにお金くれたり、近くでお祭りやる時は、父方のばあちゃんの家に泊まってた。

その泊まれる。って行為が当時は凄く特別なことと感じていて、いつもワクワクしながらお泊まりしてた。じいちゃんはTHE男!って感じでワイルドで今もずっとだけど本当に元気。もう80歳超えてるのに超元気。

父方のじいちゃん、ばあちゃんはまだまだ健在である。
ただ、母方のばあちゃんは
俺が23歳の時の2月27日に天国へと旅立って行ってしまった。
忘れることはない、絶対に。


全てを失った気持ちになった。
初めての身内がいなくなる体験。
もう言葉に表せないくらい、自分を見失った。


完全に糸が切れた感じ


もうここからの俺は誰にも止められない。
誰の話も聞かない、気付こうともしない。



その時に少しでも周りの言葉に耳を傾けていれば…