隻腕のドラマー | ねじ曲がり もがいた時間も

ねじ曲がり もがいた時間も

気が向いたらなんか書きます

ももクリ2017で共演してくださった神保彰さん、  

先日、モノノフ宣言してくれました。またひとり、素晴らしいミュージシャンが仲間になってくださったのです。なんとも心強い!

ワンマンオーケストラのパフォーマンスに、短期間でドラムを叩けるようになった有安さんはじめ、メンバー全員が音楽が持つ無限の可能性を感じてくれたのではないでしょうか。

楽しそうに叩いているところが素敵です。

 

本日はドラマーについてのご紹介です。

先日このアルバムを入手しました。

デフ・レパード「ミラーボール」

イギリス出身のHR/HMバンド、2011年にリリースされたライブアルバムです。

 

バンドについて、簡単に説明しておきますね。

1980年にデビューしたイギリスのバンドで、3rdアルバムの「パイロマニア(邦題:炎のターゲット)」からシングル「フォトグラフ」が大ヒット、全米でアルバムとしてはマイケル・ジャクソンの「スリラー」に次ぐ売り上げになりました。HR/HMバンドという括りですが、ボンジョヴィやジャーニー同様、キャッチーで聴きやすい音楽性を持ったバンドです。

 

しかし4thアルバム制作中、悲劇が起きます。

メンバーのリック・アレン(ドラム)が大晦日に自動車事故を起こしてしまい、自身の左腕を失ってしまうのです。ドラマーが腕を片方失ってしまう…絶望的。バンドは成功の階段を上り始めたところ、さすがにこれはメンバーチェンジもやむを得ないのか…と思っていました。

 

ところが、この状況に楽器メーカーのシモンズ社が両足・右腕だけでも演奏が可能なカスタマイズのエレクトリック・ドラムを製作、他メンバーもリック・アレンの復帰を待ちました。これに応えるようにリック・アレンもドラムを習得、4thアルバム「ヒステリア」が完成。シングルカットした7曲がことごとくヒットチャートに入り世界的に大ヒット(全世界で2500万枚売れたようです、ってミリオン×25!す、すごい)、80年代を代表するモンスターアルバムとなりました。

 

歴史的名盤「HYSTERIA」(1987年)

 

ヒステリア、メロディアスで素晴らしい曲。

 

リックアレンのドラムソロです。

 

オリジナルのドラムセットを開発したメーカー、不屈の精神で新しい奏法を身につけたドラマー、見捨てることなく復帰を待ったメンバー…素晴らしい話ですね。