夫の後輩がいる地域から離れた社宅に引越しすることになった。社宅は初めてで評判の良い社宅では無かった。ただ、夫がいる営業所でも社宅経費を負担してるから住んで欲しいと言われたようで住むことになった。

社宅の中では年齢も役職も1番下。
今思えばこの社宅での出来事は最悪だった。

この社宅は社長の自慢の社宅で隣とあまり接しない作りとのことだった。

3階建の3階に住むことになった。

小さい子どもが3人いるので下への騒音が氣になって仕方なかった。

 

子ども達は長女のれみが幼稚園の年長に上がる歳だったが新年度の申込みは終了していたので社宅から近い幼稚園はいっぱいで入れなかった。

社宅に同じ歳のお子さんがいる方がいて勧められて同じ幼稚園に入ることになった。

接点が出来ることが良いことなのか…その時の私にはわからなかった。

 

何日かして部長の奥さんから私と子ども達に家に来ないかと誘われた。部長の家はお子さんは居ないがラブラドールを飼っていた。

夫に話したが『気難しい人のようだから気をつけて』とだけ言われた。

部長の家に行くと私の歳や子どもの歳、恋愛結婚なのかとかいろいろ聞かれた。子ども達は退屈していただろう…。小さな子ども達が長い時間じっとしていられるわけはなく…

最後に部長の奥さんから『メロン(ラブラドール)だってちゃんと出来るわよ!』と一言言われた。

えっ?犬より下ってこと?と私はビックリしたし失礼だと思ったが、子ども達が何かイタズラしてしまうと困るので…と言って帰宅した。

夫にそれを話したが氣持ちはわかってもらえなかった。

 

社宅というのは旦那さんだけではなく、奥さん達にとっても大変な場所だと思った。