長男はクラスの子に「真面目」と言われているらしい。よそのお母さんにも言われる。
その度に私は
「いや…真面目なのとはちょっと違う」
と苦しいような悲しい気持ちになる。
息子は上手い冗談も言えないから、真面目になるより他ないのだ。
きつい言い方をすると「シャレの通じない」「つまらない」「面白みのない」男の子だ。
可愛くふざけたり、おちゃらけたり、その場の状況に合わせて本音と建前をバランスよく口にする事もできない。いつも建前ばかり。
友達がいなくても「仲間を思いやることは大切」などと道徳の教科書よろしく壮大なフレーズを口にする。
例えば習い事のコーチが雑談で
「おっ、夏休みの宿題終わったか!?」
みたく話しかけてくるとする。
チームメイト達が
「え〜まだだよ〜面倒くさいんだもんww」みたくヘラヘラ笑いながら軽く応えてても、長男は
「はい、毎日決めた量をやっているのでもうすぐ全部終わります!」
みたく軍隊みたいな硬い口調で話す。
当然よその子を「変」呼ばわりできないから、
ママ達は口を揃えて
「長男君は真面目ねえ」
「うちの子もちょっとは見習ってくれたらいいのに」
と言う。
私は毎度のこの流れに居た堪れない気持ちになる。
文章で表すのが難しいこのニュアンス、分かってもらえるだろうか。
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家での長男は次男とふざけて軽快な冗談もたくさん飛ばす。
ただ、しつこさに相手がうんざりしてるような言動を延々と繰り返したり、気づいたらハイテンションでギャーギャー騒いでるのは長男だけだったり。要するに、浮いてしまうのだ。
一度
「そういう冗談を学校の休み時間に、お友達に言えばいいんじゃないの?」
と言ったら、
「それはイヤだ」ときっぱり否定された。訳分からん。
考えると「冗談を言う」って、なかなか高度な技術が必要だ。
四方八方が傷つかず、相手の反応を見つつ適度に自分を下げたりおちゃらけたり。
息子と同じクラスにいわゆる悪ガキ的な子がいる。
少し素行が悪いけれど、長男はその子にちょっと憧れているみたい。ふざけた言動でみんなの注目を集めて、なんだかんだ友達も多い。
実は私も少しその子が羨ましい。よく廊下でこってり先生にお説教されてるみたいだけど、馬鹿なことをできるのもまた子供のうちだけだ。かわいいな、と思う。無い物ねだりか。
発達関連に詳しい人なら、ひと言で「特性だね」で済まされそうなこの長男の特徴。
これさえなければ息子はもっと「普通」に社会に溶け込めるのに。
もしくは大人になった時に、
「オレ冗談通じないんだよww」と笑いを取る方向に行くか。
「え、オレもなんだよ〜w」みたく笑い合えるお友達に出会えたらな。
では
また。