長男がちょっとお腹の調子が悪いので、整腸剤でも出してもらおうかと近所のかかりつけ小児科へ行った。
ここは息子たちが乳幼児の頃、あらゆる予防接種を受けた所。穏やかに話を聞いてくれる先生がいて、近隣でも大人気なのだ。
長男と診察室に入った瞬間、ちょうど9年前の今頃をフラッシュバックのように思い出した。
当時長男は2歳になって間なし。
この先生に
「やっぱり広汎性発達障害だと療育で言われました」と予防接種ついでにぽろっと話した。
その瞬間、涙が止まらなくなった。
先生は
「そうですね、お母さん…そうだったんですね」
と懸命に言葉を選びながら私に話しかけてくれて、ティッシュの箱を差し出した。おいおい泣き続けて先生の言葉はもはや耳に入ってこなかったのだが、思いやりだけは伝わってきた。
それから、9年。
長男は友達付き合いは不得意だけど、普通級での勉強は問題なく好きなスポーツにも打ち込めてる。好き嫌いなく沢山ご飯を食べ、身長も順調に伸びている。
小さな心配事はそりゃ挙げればキリがないけれど、でも、こんな幸せなことがあるだろうか。
今もきっとどこかにお子さんの発達を指摘され、未来に絶望した母親父親がいるかもしれない。
その親御さん達に伝えたい。
満員電車はしんどくてうんざりするけれど、乗っていくうちに少し自分のスペースを感じる時があるように。「お、この吊革や手すりに捕まれば何とか終点まで持ち堪えられそうだ」みたく、その時その時利用できる支援に頼っていってほしい。
専門家ではないから子供の発達を的確に予測はできないが、10年近い時間が経った時、
その親御さん達も、小さくても確かな幸せを感じていてほしいと強く願う。
では、
また。