猫を飼い始めた。
いわゆる保護猫というやつなんだが、
何らかの事情のあった猫たちを保護している施設からの譲渡を意味する。
譲渡といっても、そう簡単に「はい、どうぞ」とはゆかない。
先ず、予約を入れて見学会に。
そこで審査(面接)がある。
きちんと飼う意思は勿論のこと、生命を預かる事の意味、責任を果たす覚悟はあるか?
そして様々なリスクも告げられた。
晴れて譲渡が決まってもなお、自宅まで送り届けてもらってから
そこで「飼うに値する環境か?」を見られる。
なお、お試しという意味で、トライアル制度もある。
さて、そうした「保護猫」との出会いだが、
実はこの公益財団法人(団体)、
娘の学校の学園祭で啓もう活動をおこなっていたのを見たのが「きかっけ」だった。
その時は、まさか我が家でこういうことになるとは全く想像もつかなかったのだが。
いつかは飼いたいという願望はあった… というか、それは妻と娘の話。
オレはというと、彼女らの思いに押し切られたのが正直なところ。
「思い」はずっとわかっていた。ただ、以前のブログ記事にもあるように、ずっとくすぶっていたものがあった。
それがある時、突然、
本当に衝動的にふたりの前で、『猫、飼おうか…』とポツリとつぶやいた。
その時の「えっ?」といった妻のキラキラした目が忘れられない(笑)
話はトントン拍子に進む。
飼うなら保護猫--- それは「決まっていた」、ずっと前から。
そして保護猫のサイトを検索する妻。
そこで真っ先に思い出したのが、以前のその団体だった。
毎日毎日、猫たちのリストをにらめっこの日々。
妻と娘だけじゃなく、オレもだよ(笑)
飼う上で、重要なのが「我が家に適しているか」だ。ただカワイイだけではなく、ね。
さて、いよいよ見学会に。予約を入れ、待ち遠しい。
休日の昼下がり、大阪・能勢の奥深く、広大な敷地の中にあった。
さまざまな役割のある建物があった。
面接を終え、いよいよ猫舎に。
あらかじめ、いくつかの「この子!」と思っていたが、実際には分からなかった(笑)
「猫まみれな時間」に圧倒された。
実は、それまでは、どちらかといえば妻と娘が前のめりになる中、
オレは比較的冷静に振る舞っていたのだが、
フタを開けると、娘いわく『パパがあそこまで猫を抱きまくるとは思わなかった』だと。
おいおい、それはオレ自身もそう思ってたよ(笑)
さて、実はこの日は決められず、もう一回、つまり二度目の訪問をしたんだ。
そしていよいよ、その二度目の訪問で「この子」は決まった---
今、オレの傍で寝ているよ(笑)
(つづく)