10/22その2
玉川温泉を後にして、八幡平の街道、アスピーテラインを走る。
この道はこれから一週間ほどして冬季通行止めになったらしく、危ないところだった。
東進していくと、すぐに左手に「ふけの湯」が見えた。
つげ義春の『オンドル小屋』の舞台だ。


つげ義春のマンガとはちょっと風景が変わっていた。
オンドル小屋は土砂崩れかなにかで撤廃され
今は小さな露天風呂が点々とあるのみ。
割と近代的な旅館があり、一応、入湯料もあるみたいだが
タダで入ってもバレなさそうな環境。
ここは見学だけにして、本日の本命の藤七温泉(彩雲荘)へ。

(撮影に気が引けたので、人の写真)
東北の温泉としては最も標高の高い場所にある。
硫黄臭のする露天風呂が幾つか点在している。
ふけの湯を、サイズ二周りほど大きくした感じ。
車道に面した温泉なので、峠を走る車からは丸見えだ。
ここも鶴の湯と同じく足元湧出湯、こぽこぽと沸いて出てくるのが分かる。
しかも泡は鶴の湯よりデカい。
そして湯の花がキレイ。
本当に花弁が分かれているように、花びらの形をしている。
全く科学的知識もなしの想像だけど
温泉成分とはミネラルだから、新鮮なお湯では結晶がキチンと形成されたままなのだろうか。
しっかり入ってお腹が減ったので
サービスエリアのような彩雲荘で何か食べようとしたのだが
山菜と漬物のバイキングしかないようで、あまりにも健康食すぎる。
若者としてはガッツリいきたい気分だったので、ここでの食事は諦めた。
アスピーテラインを終えると、八幡平のユースホステル廃墟に出る。
その向いでは地元のオジちゃんオバちゃんが産直販売をしていた。
ウインナーやらキノコ汁やらジュンサイやらを食す。
隣には新築っぽい近代的なトイレ小屋が。
中に入ると、さかんに近くにある「松尾鉱山」を紹介している。
廃墟の王様の一つであるここにも足を運ぼうとは思っていたが
ここまで地元がプッシュしているとは思っていなかった。


「雲の上の都市」というキャッチフレーズがつけられていたり
行き方を記した地図までキチンと掲示していて
まるで地元自治体から「ちょっと見学してみなよ」と言われているような気分。
軍艦島に続く観光スポットでも狙っているのだろうか?
一応、建物が崩れたら危険だし責任の問題もあるだろう
ハッキリと「行け」とは言ってないけども、行けばいいんじゃない的なニュアンスはびんびんに受ける。
廃墟探訪につきものの、法を犯す背徳感や、危険に近づくアドベンチャー感は、ここにはない。
どちらと言えば、松尾鉱山観光のサンプルとして利用されている感じもあるが
まあ地元活性化のために廃墟を利用するのも、新しいオカルトの形と言えるし、悪いことではない。
松尾鉱山に行く人は、事前にこのトイレに寄るのがオススメ。
鉱山から出た毒を浄化するための浄水処理場は現役で稼動しているため
跡地の周囲には生きている舗装道路から簡単に行くこともでき、危険はない。
実際、明らかに廃墟などには興味のなさそうな
オジさんオバさんたちもバンバン車で見学に来ていた。
まあ、実際に建物の内部に入るには
野原をかきわけていかなくてはならず、明らかに立ち入り禁止である。
しかし同時に、僕が敷地内に入っていくのを
関係者らしき人たちに何人も目撃されたが、誰も注意してこなかった。
自己責任で入るなら咎めないよ、という雰囲気ではあり
そこも何だか今っぽい廃墟事情がうかがえた。
※あくまで吉田の主観だけど



体育館では、明らかにサバイバルゲームをやった痕跡が。
床には無数のBB弾が転がっていて、滑って危険。




そして盛岡に戻る。
冷麺を食ってみたが普通だった。
盛岡冷麺、いつもちゃんと調べていかないので、もしかしたらスゴい店も沢山あるのかもしれない。
そして東京行きの夜行バスが深夜の0時発だったので
最後の〆として花巻に遠出して、鉛温泉に入る。

(撮影禁止のため、人の写真)
ここの白猿の湯は、温泉界で最も深い140cmの浴槽で立って入る。
足元湧出らしいのだが、どこから湧いているのかはよく分からなかった。
旅館の雰囲気はなかなかいい。
購買部は完全に昔の雑貨屋。
そしてまた盛岡に戻り、マンガ喫茶で時間をつぶした後、夜行バス乗車。
バスに関しては、聞いたことない名前の会社だったので、あまり期待していなかったが
ウィーラートラベルという高速バスでは評判のいいらしい会社だった。
どうやら予約をとった代理店の会社と、バス会社が別なこともあるらしい。
複雑でよく分からん。
確かに行きよりは、運転も車内の空気もいい感じ。
それでもやはり、肩はこった。
若い頃は普通に乗れたのにな、高速バス。
この道はこれから一週間ほどして冬季通行止めになったらしく、危ないところだった。
東進していくと、すぐに左手に「ふけの湯」が見えた。
つげ義春の『オンドル小屋』の舞台だ。


つげ義春のマンガとはちょっと風景が変わっていた。
オンドル小屋は土砂崩れかなにかで撤廃され
今は小さな露天風呂が点々とあるのみ。
割と近代的な旅館があり、一応、入湯料もあるみたいだが
タダで入ってもバレなさそうな環境。
ここは見学だけにして、本日の本命の藤七温泉(彩雲荘)へ。

(撮影に気が引けたので、人の写真)
東北の温泉としては最も標高の高い場所にある。
硫黄臭のする露天風呂が幾つか点在している。
ふけの湯を、サイズ二周りほど大きくした感じ。
車道に面した温泉なので、峠を走る車からは丸見えだ。
ここも鶴の湯と同じく足元湧出湯、こぽこぽと沸いて出てくるのが分かる。
しかも泡は鶴の湯よりデカい。
そして湯の花がキレイ。
本当に花弁が分かれているように、花びらの形をしている。
全く科学的知識もなしの想像だけど
温泉成分とはミネラルだから、新鮮なお湯では結晶がキチンと形成されたままなのだろうか。
しっかり入ってお腹が減ったので
サービスエリアのような彩雲荘で何か食べようとしたのだが
山菜と漬物のバイキングしかないようで、あまりにも健康食すぎる。
若者としてはガッツリいきたい気分だったので、ここでの食事は諦めた。
アスピーテラインを終えると、八幡平のユースホステル廃墟に出る。
その向いでは地元のオジちゃんオバちゃんが産直販売をしていた。
ウインナーやらキノコ汁やらジュンサイやらを食す。
隣には新築っぽい近代的なトイレ小屋が。
中に入ると、さかんに近くにある「松尾鉱山」を紹介している。
廃墟の王様の一つであるここにも足を運ぼうとは思っていたが
ここまで地元がプッシュしているとは思っていなかった。


「雲の上の都市」というキャッチフレーズがつけられていたり
行き方を記した地図までキチンと掲示していて
まるで地元自治体から「ちょっと見学してみなよ」と言われているような気分。
軍艦島に続く観光スポットでも狙っているのだろうか?
一応、建物が崩れたら危険だし責任の問題もあるだろう
ハッキリと「行け」とは言ってないけども、行けばいいんじゃない的なニュアンスはびんびんに受ける。
廃墟探訪につきものの、法を犯す背徳感や、危険に近づくアドベンチャー感は、ここにはない。
どちらと言えば、松尾鉱山観光のサンプルとして利用されている感じもあるが
まあ地元活性化のために廃墟を利用するのも、新しいオカルトの形と言えるし、悪いことではない。
松尾鉱山に行く人は、事前にこのトイレに寄るのがオススメ。
鉱山から出た毒を浄化するための浄水処理場は現役で稼動しているため
跡地の周囲には生きている舗装道路から簡単に行くこともでき、危険はない。
実際、明らかに廃墟などには興味のなさそうな
オジさんオバさんたちもバンバン車で見学に来ていた。
まあ、実際に建物の内部に入るには
野原をかきわけていかなくてはならず、明らかに立ち入り禁止である。
しかし同時に、僕が敷地内に入っていくのを
関係者らしき人たちに何人も目撃されたが、誰も注意してこなかった。
自己責任で入るなら咎めないよ、という雰囲気ではあり
そこも何だか今っぽい廃墟事情がうかがえた。
※あくまで吉田の主観だけど



体育館では、明らかにサバイバルゲームをやった痕跡が。
床には無数のBB弾が転がっていて、滑って危険。




そして盛岡に戻る。
冷麺を食ってみたが普通だった。
盛岡冷麺、いつもちゃんと調べていかないので、もしかしたらスゴい店も沢山あるのかもしれない。
そして東京行きの夜行バスが深夜の0時発だったので
最後の〆として花巻に遠出して、鉛温泉に入る。

(撮影禁止のため、人の写真)
ここの白猿の湯は、温泉界で最も深い140cmの浴槽で立って入る。
足元湧出らしいのだが、どこから湧いているのかはよく分からなかった。
旅館の雰囲気はなかなかいい。
購買部は完全に昔の雑貨屋。
そしてまた盛岡に戻り、マンガ喫茶で時間をつぶした後、夜行バス乗車。
バスに関しては、聞いたことない名前の会社だったので、あまり期待していなかったが
ウィーラートラベルという高速バスでは評判のいいらしい会社だった。
どうやら予約をとった代理店の会社と、バス会社が別なこともあるらしい。
複雑でよく分からん。
確かに行きよりは、運転も車内の空気もいい感じ。
それでもやはり、肩はこった。
若い頃は普通に乗れたのにな、高速バス。