3/11 | 怪談サークル とうもろこしの会

3/11

大ショック!

銀座に寄ったついでにフラリと寄ろうとしたら
銀座七丁目の立ち食いソバ屋「郷」が先月つぶれていた!


怪談サークル とうもろこしの会

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悲しいです。

僕の勝手な分類だが、立ち食いそば界においては
かき揚げソバが350~400円の“普通相場”と
もり一杯で500円前後という“ちょい高相場”がある。
僕はもちろん前者の方が立ち食いのスタンダードであるとは思っているのだが
500円程度の値段で伝統的な蕎麦文化のそばを出す立ち食い屋も、もちろん大好きである。
1000円もとるくせに全然マズい座りソバ屋が多い中
まっこうから本格蕎麦を目指して奮闘し、支持されている店も沢山あるのです。
例えば、茅場町「がんぎそば」、京橋「恵み屋」がそうだ。
ニュー新橋ビルの「魚沼や」は“普通”と“ちょい高”の中間だろうか。

そしてこの銀座七丁目「郷」
この店こそ、「ちょい高、でも本格派」の代表選手的存在だった。
恵み屋と並ぶ、十割そばを500円で出す店の二大巨頭だったし
それを可能にした「押出製麺機から茹で釜に直接落下させる方式」の先駆けの店でもあった。
(これも恵み屋とどちらが先か分からないが)
この「押出製麺→茹で釜ポッチャン」は、いわもとQも採用している方式である。
つまり現在のいわもとQの高評価は、「郷」と「恵み屋」の成果があってこそのものなのだぞ!

ラーメン屋と違って新陳代謝が少ない立ち食いそば業界。
名店が一つ潰れても、すぐ次にいい店が出てきてくれるとは限らない。
それだけに、けっこうショックな閉店でした。


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在りし日の「郷」