ドラえもん | 怪談サークル とうもろこしの会

ドラえもん


ドラえもんの宇宙開拓史を観てきた。
もちろん、新、の方。
前作のキー坊のやつが、後半の展開がシッチャカメッチャカというか、やりたい事詰め込みすぎの若さ溢れる失敗みたいな感じだったので、そんなんなのかなと思って行ったのだが。
こっちは、話の組み立てがちゃんとしてたかな。
なんかスタッフロールだと真保裕一っていうミステリーの作家が脚本してたんで、そのおかげだろうか。
(魔界大冒険も同じ脚本らしい。見てないけど。)
まあ原作にかなり忠実だったので、破綻はあり得ないっちゃあ、ありえないのだが。

でも、ここで脚本が前々回の人に戻ったということは。
やはり、キー坊の時みたいな実験しちゃえ的な失敗が、ファンから評判が悪かったのだろうか。
僕は別にドラえもんに思い入れがある訳ではないので、全然やっちゃっていいんだけど。
いや、さすがにキー坊のは「?」「???」みたいな感じにはなったよ。
でも同時に「まあ、許す!」という気にもなれた。
ドラえもんってのは40年も続いてるから、もう今の時点で「祖父母・両親・子」の三世代がそれぞれ子供の時に見てた場合もある訳だ。
ていうか、まだまだドラえもんは続くだろうから、そういう事態は絶対に起こり得る。
これはもう、ほぼ伝統文化のようなもので。
伝統文化の気をつけなきゃいけないポイントである新陳代謝と緩い実験性を忘れると、そのジャンルは完全に死ぬ。
なので、新しいものを望まない往年ファンの声には、耳を貸さない方がいいだろうとも思う。

まあでもドラえもんに関しては、そういう頭の悪いファンのうるさい声みたいなのは、あんまり聞かないかな。
やっぱり皆、分かってはいるんだろうな。