てっきとーに参りますm(_ _)m

ぶっちぎり歴代最低視聴率で幕を閉じた2012年大河ドラマ「平清盛」。
‘王家’呼称問題などで政治的思想的ニュアンスが合わさって頭痛い論争が展開されてましたが、自分は単にドラマとして楽しみました。
私にとって通年にわたる吸引力があったのは確かニコニコ
「平清盛」を主人公に据えた意味=彼の歴史的価値と、そのバックボーンたる史観がきちんとあって、それを視聴者に示す演出の意図が提示され続けたので。
バッシングが酷い中、モノ作りにかける揺るがないスタッフ&キャストの情熱や誇りを感じましたね。
…でも単純にドラマとして面白かったかというと、問題もあり(笑)
深夜枠の楽しさだったなぁ。
ゴールデンタイムのメジャー感無かった…20時からなのに汗
二大柱だった
「清盛のアイデンティティー問題」と「清盛が築いた武士政権の基盤(ぶっ壊した宮廷政治の通例)」
がさ、凝りに凝りまくった表現とTHEシンプルな表現の二極化されててさ、しっかり味わうには視聴者に思索の努力を求めたと思うよ…?
中間が欲しかったでござる。
何者にも帰属出来ない少年清盛が「平氏の男子」たろうと心に決めたものの、「武士の魂」と「もののけの血」の間でさ迷うアイデンティティー問題は繰り返し繰り返し出てきたから分かりやすいようでいて、何をもって「武士の魂」「もののけの血」とするのかは明示されなかったような。
父の形見の宋剣=武士の魂、とか、白河院の専横&非道=もののけの血、とか暗喩は超分かりやすいんだけど…もうちょい詳しく具体的にお願いしたかった。特に「もののけの血」!
皆「もののけ」言い過ぎだよ(笑)字面のままでいい?あんなけ連呼するなら単語が示す作中の意味を明確にしてくれぃ。そもそもいろんな立場の人が使ってるけど皆同じ意味で使ってるの?白河院のあだ名はもののけなの(笑)?独裁者(候補)や狂者、強烈なエゴ、孤独…で?
貴族政治の常識を壊していく様も「今まではこう」→「それだからダメだ壊す!」みたいなのの繰り返しでさ、政治的判断の基準がよく分からなかった。
清盛暴挙→平氏の財力&武力でカバーのパターンしか無かったような…暴挙に見えてそこには政治的センスがあったはずだよね。そこが見たかったでござる。
清盛の業績が源氏政権の基盤&モデルになった繋がりも、ちょこちょこ解説入れてくれたらありがたかったよ、岡田頼朝…←だって無知なんだもん