音月桂さんのラスト公演を観ながら、こんなに自分のエゴばかりで好きになった人もいないなと実感しました。
観劇しながら、小学校から最近までの様々な思い出の断片が浮かんでは消えて。
どれだけのものを彼女に仮託していたのか。
宝塚を好きだった年月の全てを彼女の舞台の向こうに見ていました。

彼女がどんな残念な人柄でも良かったのです。
下品で身勝手で夢をぶち壊すようなタカラジェンヌでも良かった。
もう私には彼女しかいなかった。
夢が美しいままに幕を閉じて。
その余韻をどこか遠く感じながら、気づきました。
自分が彼女に守られたことを。

一路さん、私をここに連れてきてくれて、ありがとうございました。





轟、頑張れよ!!