(続き)
(以下、非常にオタク。要注意)


劇団は、既成の「男役パターン」に彼女がその鍛え上げた技術で寄り添うのを期待するだけで、彼女自身の男役の特性を大切にしませんでした。
あんなに早く抜擢しながら、なぜ分からなかったのだろう?
(いつか別記したいですが、多分、性性(タカラジェンヌ特有&最大の武器)が男性スタッフには理解されにくいジェンヌっていると思う…。)


ベビーフェイスと中身のギャップ、両者の濃厚さが生むエロス。

水墨画のような眼の涼しさと分厚い唇の生々しさ。
その清廉たるストイックと禍々しい色気。

無邪気な笑顔とその眼に宿る強烈な意志の強さ。

甘い容姿なのに色恋より政治劇が似合う、剛毅さ。

幼さ・老成
無邪気・不敵
健気・傲慢
従順・暴力
エロス・ストイック
いろんな二項対立が表現者・音月桂の中で両立している。


凄く魅力的。
例えば、あどけない無邪気な笑顔の裏で人々を陥れる策略家。
ドロドロなドラマをあの容姿であの芸風で容赦なく描く…倒錯万歳\(^O^)/
原作付きなら、ファウストやジキル&ハイドなんかをアレンジしたらドンピシャ。


また、外見子供・甘い、中身大人・シビアを正面から攻めるなら…
例えば、何百年も生きている愛らしい姿をした異形。
エドガー?でも生々し過ぎるかな。
夢の碑の「青頭巾」&「鵺」の桜の精とか、ありだよなぁ…。宝塚じゃありえないなぁ…(笑)
(利用した二人の女に殺されて遺骸を喰われた美しく傲慢な公達。
自分しか愛さなかった罪、女達を凄惨な修羅に落とした罪で桜の精となり、自分以上に他人を愛す愛の形を求めてさ迷い、人の業と愛憎を見つめながら、やがて真に愛され悦びのうちに散る。…みたいな話。だったはず)


スサノオに被るとよくないけど、日本の太古の神もいいな、やってほしかったな、と思っていたりします。
原始的な生命エネルギーと混沌。
純潔と狂暴・卑猥と甘受。
湿った雑多な含有物。
毒々しくピュアに微笑む彼女が目に浮かびます。
愛嬌の下に底知れぬ毒と情を持つ異形。


ショーなら「鵺」とか「キメラ」とか私的ジャストミート。
そのファンタジーは、宝塚でしか創出しえないものだからこそ、妄想は尽きない。
今のうちだしビックリマーク

(続く)
(だ、大丈夫かな汗マニア過ぎるかな汗)
(ファンの方、嫌だったらごめんなさいあせる)