始まりましたねビックリマーク
2012年大河ドラマ「平清盛」キラキラ
取っつき易さを最重要視した「江」の次作と言うより、「ポスト・坂の上の雲」として期待がつのる作品ですニコニコ
期待と不安が交錯する初回。
期待も不安も同量上回りました(^_^;)

まず、OP好きかもドキドキ
松山ケンイチ氏扮する甲冑姿の清盛公が矢を射り紅いCGの華が咲いた時、雅な貴族文化の華にも非情な血飛沫の華にも見えて、平清盛の人生を想起させ一瞬で強いインパクトを残しました。
白拍子の怪しく美しい舞も印象的で魑魅魍魎の宮廷劇や人間の綾なす業を早くも予感させます。
それとコントラストを描くのが子供を主体に「人間」を全面に押し出した泥臭さ。
先行映像の松ケン清盛のイメージと相まって、精神的にも肉体的にも荒波に揉まれて力強い生命力を獲得した清盛がただならぬ人生を切り開いていく様が映し出されているようでした。
かと思えば、武士の後ろ姿が逞しいながらどこか物悲しい有り様だったりして平家物語の無常観というか、まだ禅宗やら朱子学やら武士道が確立される前の洗練された生死観や忠義の基軸を持たない「軍事労働者」が死にゆく様が、ただ「死」なのではないかとか妄想・連想して…無常観の凄味、歴史の大河の中の人間の儚さが感じ取れたり…。(←学なくして超妄想)
意欲的な素敵なOPでした(*^^*)キラキラ
ただ、精神性を描くのに終始してダイナミックさに欠ける気がしたのは私だけですかね。
これだけ「CGで見せる」から「CGで人間を見せる」に切り替え、その人間の生命力や切り開いた人生を謳い上げるなら、彼を育んだ自然、成した偉業をもっと効果的に見せた方がいいと思うんだけどなぁ。
空間的な広がりはスケール感に繋がるし、何より日本人の感性は自然の息吹の中に最も深く含蓄を見出だすものだから。
無知な私は分かりませんが、それこそ大海原や厳島神社や異国情緒を醸し出す日宗貿易とか。
それはこれからですかね(*^^*)
この作品で何を描くつもりなのかが感じ取れたOPでしたキラキラ
清盛の線の太さに比例する繊細さや子供の無邪気さを根底にした鋭利な武士姿を、また曲が盛り立てるしねぇ…(*^^*)

ただ、ほんの少しの物足りなさ…これは本編にも通じていました。

彼は戦国時代の覇者とは違う。
たんなる低い身分からの大出世劇とも違う。
彼は「時代の覇者」。
それを果たして描いてくれるのでしょうか…。