きりやんの退団発表がありましたね。
ジェンヌの退団は、「青春からの卒業」という意味合いを含んでいるように感じて、「人生の転換期」「転職」とかいうよりセンチメンタルな感想を持っちゃうのですが(^^ゞ
きりやんの場合も勿論、勝手にその道程や胸中に思いを馳せ感慨に耽りつつ、実は惜しむ気持が全くありませんニコニコあせる
彼女にとって惜しむものは全く。
宝塚、月組にとっては、超Bigな損失ですよ、惜しみまくりですが。
正直なところ、もっと早くトップになり退団し、外部の舞台で大いに本領を発揮して頂きたかったので、ようやくかぁ、と思います。
きりやんは現在、「プロ」を最も実感させてくれるジェンヌさんだな、と個人的に思っています。
技量的にも、舞台から滲み出る気概や姿勢からも。
「きりやんが出てるなら観ようかな」と思える、信頼出来る舞台人です。
また、職人気質的なストイックさを持ちながら、かつ人間の機微を表現出来る経験と感受性を持ちながら、基本性質が「陽」である、非常に貴重な人です。
スター性で勝負する人は、自分の生来の個性を売りにするので、比較的ストイック感がないんですよね。
職人気質な人ほど、ストイック。
男役とストイックさって、絶妙なコラボレーションですよね。
妙齢の美しい女性が男装して女性性を封印することで、下級生の頃は性未分化な魅力を、上級生になってからは新しい性を獲得するその行為自体がかなりストイックかつ性的な魅力に溢れているのですが、その道程がストイックであればあるほど、観る者はより切なさを伴った快感を持ってスターを眺めることが出来ます。
そんなストイックさは「悲劇」「哀愁」etc陰性と親和性がある。
しかし。
きりやんは職人気質ながら陽性なんですよ…キラキラ
気持いいビックリマーク
素晴らしいスター性もありますが、甘えが全くない舞台からはストイックさがプンプンです。
何て言うかな、観客に対して、先んじてスター性や愛嬌を売ることがない。売るのは、あくまで芸、という。
上手く言えないけど、襟を正して、
「好きだーーービックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク
と叫びたい方です。
まりもとは本当にいいコンビだったなぁ…。
…かなみちゃんと一作でも組んでくれたら…とは遠い夢。
舞台観てもインタビュー見ても組本読んでも、素晴らしいコンビだと思います。

どうか、霧矢大夢に、その実力と誠意に見合った報いをキラキラ