明日、千秋楽を観劇してきますビックリマーク

の前に、中日(なかび)のメモをあげておきます。メモと言うよりもう戯言の域です。

かなりこっぱずかしい。

しかし、私事でバタバタしてしまって、結局、そののままコピペしちゃいます| 壁 |д・)汗

きっと明日はちえテル凝視だビックリマーク

本当に読みにくくてすみません~m(_ _ )m



初日よりよくなってた~。

この物語は「大人の恋愛」なのだそうだけど、分別ある決断を下す、「若者」の物語。

その分別とは、社会的な常識に照らし合わせたものではなくて、相手を思いやる気持ちだ。

彼らは、まだ、大人ではなく、この恋愛を経て大人に向かう、優しい若者の物語のように感じた。

では、何が「大人の恋愛」って、この恋愛が単に悲恋ではない、ということが、「大人」には分かるからではないだろうか。

ある程度の経験を重ねた人ならば、今のパートナーとは別に、永遠の心の「恋人」(実際は自分ともう同化している)を心に住まわせている人は、結構いると思う。

その人との出会いが、自分を成長させ、のちの自分の土台となり、時に今でも勇気付けてくれる、人生の中のかけがえのない思い出、肥やしになった、と、もう振り返れるようになっている「大人」。

そんなような経験値があれば、フレッドとバーバラは別れてしまうけど、「出会えて良かったね」「4日間一緒にすごせてよかったね」と、ストンと思える気がする。


フレッドとバーバラの恋愛の上には、新しい恋愛を築ける、と思った、上書きじゃなくて。

心底愛し愛された記憶があるから、次のパートナーを大事に愛せるようになるだろう。

自分の血肉になり、土台になる、そういう建設的な愛情。お互いを思いやって別れたがために。


フレッド本当に優しいなぁ。

自然体でそれ(なってくる全てを受け入れて優しくいられること)が出来る能力とキャパがあることが彼の哀しさでもあるけれど、バーバラとの恋を経て大人の男になって旅立つ後ろ姿が凄くかっこいい。

単なる「お人好しじゃなく」、実は懐深い人物像に仕上げるのが、トップとして、頂点に立つ男役の仕事なんだろう。

いろんな人から羨ましがられる人だけど、アンソニーとバーバラだけがその本質的な価値を見つめていて、自分にはない、世知辛さの中で見つけた泉のように愛している。

一つの理想を仮託される人物。

だからバーバラはフレッドを守りたかったんだ。

バーバラは意思が強い、気の強い女の子だ。(別記)

虫のいい話をフランクにする時、取り調べの時の語気の強さ。

優しくない世の中とこうして戦って渡り合ってきた。

純粋だった自分を心の核に隠したまま。

そこに静かに触れて包み込んだのがフレッドだ。

夢に破れ、社会的には敗北者となった今、そんな価値観じゃない、人生の原点、たわいない、罪のない、ありのままだった自分が、フレッドに会って息を吹き替えす。

クラウディア、と呼ぶのはフレッドだけ。
人を好きになる時、その人が好きなのはもちろん、その人と一緒の自分が好きになれた時、本当にかけがえのない人と思う。

その感情だ。

だから、恋愛のエゴに走らない。

彼女のユートピアなんだ。

そしてそんな相手に愛されたことが、これからの人生の自信になる。

自分を取り戻し、もう揺るがずにいられる自信に。

つまづいた時に彼女を支えるんだ。



てるアンソニーは自由気ままそうで実は細かな気遣いが出来て、快楽主義者みたいなこと言うし言われるけど、結構生真面目だ。

このアンソニーは結構いろいろと傷つけられてきていて、それを笑って煙に巻いたり、時にはやり返して嫌な気分になったりしてきてる感じ。

その傷がフレッドといると癒されるんだ。

だからフレッドが好きなんだ。

フレッドにそんなに構ってほしいか、本当に好きだな、フレッドのことという雰囲気。

バーバラに言う「君が変えた」がちょっと恋敵に言ってるように聞こえるレベル(笑)

フレッドの胸で嬉しそうに泳いでいる感もあり。その居場所をフレッドは用意してるし。

おちょくられながら、最後は必ず笑うフレッド。アンソニーが好きなんだな。

アンソニーは許されてて居心地いいだろうな。

フレッドを自由に呼吸させてくれる人物、アンソニー。
常にフレッドにかまってちゃんなアンソニー。
おちょくり、なんだけど、だんだん「かまって~(うめ真似ちえ風)」に見えてくる。

体操のあと肩組んで去るちえテル、ソファで飲む姿が・・・いいよぉ。




相手を思ってバーバラがフレッドを振り、フレッドがそれを受け入れる話なので、バーバラには突っぱねる強さが必要なのだけど、ねねバーバラはフレッドの優しさに包まれて、どんどん脆くなる。

あのタイミングで、あの泣き声で、また友達として会いましょう、というのにバーバラの甘えが見える。

この人は会ったからと言って無理に迫る人じゃない。自分が我慢すればいいと思ってる。

そこでバーバラの痛みを思って自分の痛みを押さえて「うん」と言うのがフレッドなんだ。

船を降りるまでバーバラのペースに合わせてくれる、泣きたい時に泣いて強がりたい時に強がって。

ねねバーバラの演じ方の長所と短所、それを補完するために表れ出たちえフレッドの良さは別記するかも。



フレッドは今まで全てを諦めてきたわけじゃない。全てを受け入れてきたんだ。

瑞々しい感性のまま、諦観を手に入れた若者。

彼には卑屈さがなく、自立した自己をもたない人にありがちな不安定さや裏返しの自己アピールがない。

仕方なく諦めたり嫌々受け入れてきたわけじゃない。

前向きに、全てのことを愛していたい、本当にそう思い実践して生きてきた。

そこがフレッドとアンソニーの共通の魅力で、親友でいられる秘訣。

その彼が恋をして、自分以外の犠牲をはじめて払おうとした。

しかしその相手が、そんな彼をこそ愛していたから、恋は成就しなかった。

しかし、この心のいきかいは、悲劇じゃない。

悲劇にしないとバーバラが心に決めてるし、フレッドはそんな彼女を愛していて、。

フレッドはナンシーを幸せにしそうだ。

初日はそう思わなかったけど、ラストの後ろ姿を見て、ストンと落ちた。

寡黙な人ほど、よく人を見ている。

強く自己主張しないゆえに人を洞察出来るフレッドが静けさを愛していると言ったナンシーは、思慮深い女性のように思う。

フレッドの内に秘めるものを優しく包んで、それごと愛してくれそうだ。

大人の女なら、愛さずにいられないような、そんな後ろ姿を見せてくれた