今、観劇直後のメモを見たらグダグダ過ぎてチーン…。
文章って人を表しますよね。人様に見せる文章じゃありませんが、もうグダグダ~のまま行きます。
(敬称略。本っ当に勝手な私感)
〈6日11時公演@2階上手〉
あみジュリエット。
構成は初演をほぼ踏襲。
♪ティボルト♪カット、フィナーレ追加以外に繋ぎのセリフの追加あり。
♪僕は怖い♪前に取り残されるロミオの「みんな待って」的なのとか、舞踏会でセリフちょいちょい入り、ロミオの死に際に「ジュリエット」など。
ブラッシュUPなのだろうけど、体で表現!星と文学的な雪の違いにも感じられて面白い。
キムロミオは内省的なロミオ。
登場時から悲劇の香り。繊細なキラキラ。
歌が緩急きいていて素晴らしい。
ソロダンスはちえと同じ振り付けしなくても…。
歌はフェイク追加、難易度UP&歌いながらのダンスややCUT。シンガー音月仕様。
ロミオの感じる不安(死)が不気味なものに。
柚希ロミオの不安は、彼の溢れる生命力・感受性が感じとる、普遍的な…世界に必要な大いなる負の部分。
音月ロミオの不安は彼の繊細で鋭敏な心のヒダが感じとる、健全の向こう側にある見てはいけない世界。
ジュリエットの比重がやや下がり「青年ロミオの愛と苦悩」といった趣き。
あみジュリエット歌いい…。表現力はこれからなのだろうけど、歌えるって本当に素晴らしい。てか旋律で十分表現できてる。
素直な演技でジュリエットの清楚さが出ていた。
上半身たくましい。舞踏会の衣裳など、肩や腕を出すと男役のよう。
私は舞台上で素晴らしければ素顔は全く気にならないタイプだけど、乳母を突き飛ばしたり険しい表情をすると必要以上に嫌な印象を受けた。
宝塚ではバックステージもどうしても加味されるものなのか。
乳母素晴らしい!
れみ乳母は親友のように寄り添ってくれる乳母。コマ乳母は祖母のように受け止めてくれる乳母。
乳母ソロ泣きまくった…。高音はキツいけど、この役作り好きだな。
チギマキュは運動神経よさそうで兄貴分な感じ。
繊細な紅。ヤンチャなチギ。キムロミオが繊細だからチギはヤンチャでいいバランス。
死に際の「どうしてそんなに不器用なんだ」はキムロミオが一見器用な優等生、実は隠れた不器用さんっぽいので二人の繋がりが感じられジーンとした。
キムロミオはおおらかなマキュと一緒にいてホッとしたろうな。
逆に紅マキュは破天荒そうで実は繊細キャラなのでちえロミオのおおらかさに救われてそうだった。
神父が、より神の僕な役作り。
2人の死体を前にした反応と悔恨・絶望・罪にうちひしがれる姿が凄くいい。清廉で世知に疎い硬質な神父。
ある程度融通効きそうでロミオの父親のようだった星神父と悲しみの質が全く違った。
大公二枚目でビックリ。もう少し貫禄がほしいところだけど、記号的な大公に徹したため、いがみ合う者達を引き立たせたかもしれない。
感傷的だがじゅんなの歌声が恋しくなった。
母親達はこんなに若くていいのかと思ったけど、雪の若者は容姿的により少年なのでギリギリ大丈夫…かな?
でももうちょい上の方がバランスいいな…乳母が星より年齢上めだからセーフなんだと思う。
もし乳母も若ければ大人の女性皆無になり群衆劇の奥行がなくなる。
星のキャピュレットは母娘ともに気が強かったけど、雪は両者とも柔らかくなった。
まっつベンは歌・演技・ダンス全てで登場する全ての場面を引き締めていた。
キムの作り出す世界をクリアに観客に届けてくれた雪組の統一感は素晴らしく、そのリーダーはまっつだと思う。
トップと相対出来る実力者が(準)路線にいることは名作を生み出す必要条件。
ただベンソロはまっつ以外の要因で感動が薄かった。(別記)
キタティボ、不器用な大男ぶりが愛しい。
別に従兄弟じゃなくてもジュリエットに告白出来なかったんじゃないかと思う武骨ぶり。
テルティボが本来の優しさをチラ見せしてたのに対してキタティボは生来の生真面目さをチラ見せ。
中心の男役が小柄な雪においてパワー発揮、舞台上の熱量供給に多大な貢献。
この人がいなかったらケンカシーンに迫力が出なかった。
小柄3人対大男1人でちょうどいい。
ただ、このティボの突進をキムロミオが止められたり、不意打ちとは言え殺せたのは不思議。
ちえロミオは本当は一番強そうだったから…。
死が手助けしてる的な振り付けがあればいいのに。
力強い愛と繊細で傷つきやすそうな死。
とっても魅力的だけど、死を乗り越えて愛が成就するなら死が強い方が映えるなぁ。
いっそのこと、スーパー強大ともちん死とかスーパーダンスちえ死とか夢想してごめんなさい。
星の死は自分と相対する生命力溢れるロミオを愛していたけど、雪の死は自分と同質の危うさを持つロミオを愛してたような。
最後の和解シーンが思いの外感動できなくて、勝手に焦る。
原因は2回目観た時にわかった。
ベンソロに感動できなかった理由も。