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横浜高校に進学して、野球部に入部。



野球部の同級生には、今プロ野球選手の涌井や石川や、一つ上に成瀬など、他にも今プロ野球選手になってる人たちがたくさんいた。



渡辺監督が、「全国一の野球、全国一の練習」とよく言っていた。



その言葉通り、練習は、自衛隊の訓練か?ってくらい並大抵の努力と気合いではやっていけない程の練習だった。



早朝、始発でグラウンドへ行って、雑用やって、走り込みして、ティーバッティングとかやって、そこから教室行って普通の授業受けて、そこからまたグラウンドへ走って行って球拾いして、走り込みして、筋トレして、ノック、バッティング、長距離の走り込みして、家に帰るのは夜9時。で、また始発でグラウンドへ。もちろん1日も休みなし。



夜も自宅近くの公園で素振り500本は毎日してたし、坂を走り込んだり、ジムに通ったり身体を鍛えてたな。ベンチプレス100キロ上げて、今の2倍身体大きかったもんな。



深夜だけは地元のコンビニ前とかにたまったり、女の子の家に行ったり遊んでたけど、その程度。



毎日、朝が来たら野球が始まる。

野球しか出来ない日々。



しかも、全国から集められた星飛雄馬並みの野球英才教育を受けたツワモノ揃いの野球部員たち。



中学や自分の地元で有名クラスの選手では、横浜高校では2軍のベンチにも入れない。それくらいレベルの高い野球部だった。



僕が一年生の時、ちょっと悪めな三年生の先輩が1人いて、その先輩に可愛がられてたから、俺は好き勝手やってたけどね。笑



それがバレたら甲子園出場停止になるだろってことを毎日して遊んでたよな。笑



その先輩の公認で、一年生の僕が、二年生や三年生の先輩をぶっ飛ばしたり、イタズラしたり、ここでは書けないようなことをたくさんしたよ。笑



その先輩との遊びと、あとは、野球ぜんぜん下手くそだったのに地元の駅で待ち伏せしてきて手紙やプレゼントくれる程の俺のファンが何人かいて、良い思いをさせてくれて、これだけが楽しみだったな。


それ以外は、どんどん楽しくなくなっていった。



野球の実力は、横浜高校野球部では、ぜんぜん通用しなかったからね。




自分の野球の実力の無さに気付かされる日々。




勝てない勝負は時間と労力の無駄。




涌井は凄い。この時からカリスマ的だった。



涌井みたいな野球人生と才能とプロ意識がないと、プロ野球選手でドラフト1位になんてなれない。


それが凄くわかった。


僕は、一年生の冬、涌井と2人で走り込みをした。これを最後の練習にして、渡辺監督と小倉部長に退部届を出した。今まで有難う、頑張れよと言われた。



みんな野球に情熱を注ぐ、良い人たちだった。




俺は野球を辞めて、夢を失った。



野球に注いでいたエネルギーを、どこに注ごうかと考えていた。。



夢を探していた。




ふらっと、横浜駅の西口にあるビブレ前に毎日通うようになったんだ。




そこには、ガラの悪い兄ちゃんたちと、可愛い女の子たちがたくさんいた。



「みんな頭が悪そうだ。」これが横浜の街に出て、最初に感じた第一印象。



頭が悪いから、こんな道端でたまって、意味のないことをしてるんだなって直感で気付いた。



こいつら全員に正しい道を教えてやろう。こいつら全員まとめて俺が上に立とう。




金を稼いで、ド派手に遊んで、全員まとめて、誰よりもビッグになろう。




プロ野球選手になって、年俸で億を稼ぐのが夢だったけど、この街で成り上がって、億稼げば、ゴールは変わらねえなって考えた。



俺は、プロ野球選手の夢を捨て、金を稼げる男になろうと心に決めた。



横浜の壮絶なストーリーの始まりだった。



【TOMORO STORY ♯5】へ続く♬







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