いつかは分かりませんが、近いうちに載ると思いますと言われていましたが、早速、載ってました![]()
亡き妻が愛した遍路道
病身押し結願目指す
亡き妻が愛した遍路道を自分の足でたどりたいー。
徳島市住吉一の木下義春さん(75)が、自転車で四国八十八ヶ所を巡っている。
胃を全摘し、C型肝炎を患っている体で一日50キロを走り、すでに50番札所・繁多寺(松山市)まで参拝を終えた。
半年余の休養を経た17日、遍路を再開した木下さんは「体力的にはきついが、絶対にやり遂げたい」と結願を目指す。
木下さんは2007年二月に妻智江さん=当時(73)=を病気で亡くした。
翌年、一周忌法要の後に遺品整理していると、白装束や納経帳が見つかり、遍路ツアーを楽しんでいたことを思い出した。
「棺に入れてやるべきだった。同じ道を巡って妻にわびよう」との思いがこみ上げ、四国遍路を決意した。
その年の五月、妻の白装束をまとい、一番・霊山寺(鳴門市)から二十二番・平等寺(阿南市)まで約130キロを六日間かけて歩いて回った。
次の薬王寺(美波町)からは自転車で挑戦することにし、九月二日、高知方面へ向け自宅を再出発。
高知南西部にある三つの札所はそれぞれが50~80キロも離れていた。
一日九時間必死にペダルをこぎ、四十番・観自存寺(愛媛県愛南町)に着くころには「苦しさに負けて、帰りたいと思うようになった」と言う。
気力を振り絞り、繁多寺に着いたのは再出発から十三日目。
自転車での遍路は距離約620キロ、28カ寺を回っていた。
ここでいったん帰宅することにし、家にも自転車で帰った。
道中さまざまな場所で寝泊りする。
民宿のほか、道の駅の軒下、山中で野宿することも。
40代半ばで胃がんを患い、克服したものの、六年前にC型肝炎感染が分かり完治はしていない。
木下さんは「やめようと思うのはしょっちゅうだがそんな時は心の中で妻に話しかけるんです。『きつそうなのを見て笑ってるな』とかね」と笑う。
17日は繁多寺から再び自転車で出発。
八十八番・大窪寺(香川県さぬき市)を目指す。
長女の晴美さん(51)と孫の真木子さんは「心配は尽きないが、応援している。私たちの方が勇気をもらっています」と話している。




