労働問題の講座に参加してきました。
今日のテーマは、
『労災認定・労災補償の最新判例と動向』
雇用情勢が悪化し、労働問題が多発している・・・と、
ひとことで言ってしまえば簡単ですがどんな状況なのか?
詳しく知りたくて、講座に申し込んでみました。
わたしのミッションは、
『笑顔で楽しく人生を~そんな人たちでいっぱいに~』
まずは、最低限の生活ができなければ!(マズローの5段階欲求に基づく)
・・・とすると、雇用情勢は最も気になるところ。
それと、わたしがセミナーにいろいろ参加するのは、
『ご縁』も大切だと思いますが、そのセミナーにどんな方々が参加されているのか?
セミナーの内容と聴講者の分析も兼ねてのこと。
そして、今日の講座の内容は
1998年以降、毎年自殺者が3万人以上いる。・・・という導入。
自殺の動機となる要因として、
①社会要因 ②個人環境要因 ③個人要因 ④医学的要因 ⑤生物学的要因
が挙げられている。
男女比は、およそ 『男性 7:3 女性』
そして、平成21年6月8日に発表された平成20年度の
『過労死』の労災認定請求件数は、889件⇒うち、認定されたのは377件(42.4%)
『精神疾患』の労災認定請求件数は、927件⇒うち、認定されたのは269件(29.0%)
これを聴いたとき、労災認定される件数は意外と少ないのかなぁと感じました。
これには、『業務起因性』 の判定方法が難しいためらしい。
それと、労災認定そのものを知っているのか?遺族が申請するかどうか?
きっと、家族を亡くした悲しみで、そこまでできていないというのも現実かもしれない。
前半はこのような現状分析と労災認定の判断基準のお話を聞き、
後半は、裁判例を基に事例を分析しながらお話を聞いたのですが、
個人的な要因(性格、持病、生活スタイルなど)を含めて、状況を判定することの難しさを痛感した。
(特に過労死の場合、本人が亡くなってしまっているため。)
それでも判例を読み解いていくと、判断指針も変わってきていて、
労災認定の判断基準が今の労働状況を踏まえての考慮が見られる。
参加者の方々は、企業の人事担当の方が大半でしたが、
企業側がもっと従業員に対して『予防対策』を講じていくための
勉強だといいのだけれど・・・と、心の中で強く思うところでありました。
ちなみに・・・
労災問題は、イギリスの産業革命時代からあるそうで、
使用者側の支払能力と、過失の立証の難しさがあり、
どうしても 『誰が悪いのか?』 という基準で争うことになってしまうことから、
なかなか成立しないことが多く、今後は救済できる仕組みを作っていくことが重要だと
講師はおっしゃっていました。
そうなんですよね・・・
『仕組みを作って継続する』 ことが重要なんだけど、難しい。