こんにちは。外見美コンサルタントの鹿園ともりです。
さて、「おしゃれな私」に残された道はあったのでしょうか?
実は当時の「おしゃれな私」は外見のコンプレックスだけではなく、
漠然とした生き辛さを感じていたのでした。
何をやってもどこか足りない。
完璧になれない自分。
特に仕事で苦手な分野にフォーカスをあてて、
失敗することをとても恐れていました。
自分がミスをすることが許せなかったので、
完璧に仕上げるまで、毎日遅くまで残業。
能力が無いという不安を埋めるため、
知識を得ようと専門分野の通信教育を受けたり、
休日は自費で高額な講習を受けたりしていました。
今思うと自分の内側に「足りない」と思っている部分を、
外側の違う物で補おうとしていたのですね。
ファッションも同じです。
「日本一ブサイク!」な私では足りないから、
モードなファッションでなんとかしようとしていたのです。
いわば私が身に着けていたモードな洋服たちは、
足りなくて劣っている自分を守るため鎧だったのです。
そんな鎧の下の私は窒息寸前でした。
ある日、休日出勤する途中の空を見上げ、
「今、私はどん底にいるな」
と、とても静かに思いました。
そこから鎧の中の本当の自分と向き合い、
ゆっくりと、本当にゆっくりと、
鎧を脱ぐための作業が始まりました。