(札幌テレビ放送)
>札幌・西署は15日、札幌市西区で走行中の軽乗用車からタイヤが外れて女児に衝突した事故で、
>意識不明の重体となったのは同区の幼稚園児(4)と発表した。(47NEWSより)
被害にあったお子さんの回復を祈っています。
そういう報道を待ち望んでいます。心配しているので。
この事故については、事故車がどうやら(違法?)改造車であることが報じられ、
運転者が、事故前にタイヤに違和感を感じ、降車して確認している映像が流されました。
さらに、運転者は素人というわけではなく、知人の自動車の整備等も請け負っていたことも
報道され、結構、車に詳しい人という印象を受けました。
しかし、
そんな人がタイヤの脱落事故を起こすなど何故?
走行中にナットが5個(すべて)外れるって、アリか?
(北海道新聞社)
しかもよりによって、北海道では冬タイヤへの交換時期です。これはまずかろう。
“タイヤ交換”後は脱落の危険が…作業するときのポイントは?「ボルトを締める強さは決まっている」
(Yahoo! JAPANニュースより 動画あり)
>タイヤを取り付ける際は、まずジャッキアップをした状態でナットを仮締めします。
>この時、締める強さが均一になるよう、対角線上のナットをタイヤのがたつきがなくなるまで
>2~3回に分けて締めます。
>その後、車体を降ろし、同じように数回に分け、本締めをしていきます。
>最後に体重をかける程度の強さで締め付けるのがポイントです。
自分で交換するときは、こんな手順で進めますよね。
で、車いじりが好きな人なら、「体重をかける程度の強さ」のところは、
トルクレンチを使用して締め付けますよね。私もそうしていました。
整備を趣味にしていた様子の運転者なら、
当然トルクレンチで適正トルクで締め付けていたのでは?
と思い違和感を感じたのです。
まぁ改造してタイヤサイズもかなり大きくなっている様子なので、適正トルクというのが……
少々疑問が残りますね。
さらに、タイヤを交換するときに気を付けておきたいのは、
右ネジで取り付けるということで、左側のタイヤは緩みやすいということです。
取り付け時には要注意ってことですね。
乗用車ではそこまで気にしないでしょうが、かつて大型車のネジが変わるときに
話題になりました。
以下は今回の事故とは直接関係ありませんが、
大型車のホイル取り付けナットがJIS方式からISO方式に変わり
大型車のタイヤ脱落事故が増加したそうです。左側は緩みやすいんですね。
>大型車のタイヤ(ホイール)脱落事故が過去10年間に急増している問題で、
>車両左側のホイールを締め付けるボルト・ナットに右ねじを採用する「ISO方式」での脱落事故が
>2020年度は90%以上だったことが、国交省への取材で分かった。
>「左側には左ねじだったJIS方式のほうが脱落防止の理にかなっている」
>との指摘が現場のユーザーや整備事業者から挙がるなか、
>「脱落の9割以上がISO方式」の事実をどのように捉えるのか。(物流ニュース)
大型車のタイヤ取り付けで心配されていたことで、
世界の潮流に合わせて止む無く4トン以上の車両は「ISO方式」に切り替えられていきました。
やはりISO方式が原因なのか!? 10年で10倍増加! 頻発する大型トラックのタイヤ脱輪事故の深層
(ベストカーWeb)
左がJIS方式の4トンハブ。右がISO方式の8Hハブ
今回の事故とは、直接の関連はないのでしょうが注意したいものです。