7月に夏の発表会も無事に終え、私自身は初夏の頃からあちらこちらへとピアノステップのアドバイスやコンペティションの審査に出ておりました。ワクチンも運よく社会人学生として在籍する大学の職域で2回済ませることができました。
さて,夏は受験生たちがいよいよお勉強に「それぞれが」「それまでより」真剣に取り組む時期です。うちのお教室は音楽系に進む子よりも圧倒的に普通科が多いので,この時期生徒たちともいろいろな話をします。門下で受験を理由にピアノを辞める子は例年殆どありません。
中3の子には夏の初めに必ず「小4からの薄いドリルをやりなおしてみること。絶対にぶ厚いのはダメ」と話します。実は私,ピアノだけで食べていけなかった若い頃に塾講師をしていた時期がありまして。その頃から生徒たちには,転んだところと転んだ原因がわかるから小学生のドリルやってみるようにということを言い続けています。
その話をしてから少し経った先週,中学生の女の子に「成績どう?」と聞いたら「関数わからなかったところが少し理解できた」と話していたので,次のステップへ。
「お弁当箱にしっかりごはんがつまってると,ぶんまわしても中身は偏りにくいよね?今,あなたは自分のお弁当箱にごはんをたくさん炊いておかずもたくさんつくって満遍なく隅まで詰める作業をしてるんだよ。お弁当箱は自分に合ったサイズからはじめることもたいせつ。それからお弁当箱がいっぱいになったらそこで満足しないで次のお弁当箱を探すの。そこで満足しちゃう子は知識のおかずが足りないままおとなになっちゃう。美味しいお弁当をたくさん作ろうね」と話しました。
話をきいた彼女は「そっか!」とニッコリしてくれました。
もう少ししたら「好きなおかずだけつめないでバランスの良いお弁当を作ること」と「時間がなかったから好きなものだけとりあえず食べる」ことを話そうと思っています。
ここから受験期までみんながしっかり悔いなく走り切ってくれますように^^