これも細胞の核にある
トポイソメラーゼ Iと呼ばれる
酵素に対する自己抗体です。
抗トポイソメラーゼ I抗体は、
以前は
抗Scl-70抗体と呼ばれていました。
全身性強皮症の患者さんでは
約30%が陽性となります。
ルロイとメズガーらによる分類の、
全身性強皮症として
典型的な、びまん皮膚硬化型全身性強皮症で高率に陽性となります。
従って、この抗体を持っている患者さんは、ほぼ間違いなく全身性強皮症と診断されます。
この抗体は、
比較的広い範囲に及ぶ皮膚硬化や肺線維症などの内臓病変と関連があります。
この抗体が陽性の場合、
肺線維症は約80%で認められます。