●時差投稿

 

(主人の確定診断が出る前にクリニックへ精子保存へ向かった私たち)

その後、あれよあれよという間に私は不妊クリニックの「患者」の一人になった。

 

何度のいうがこの時の私は(今もだけれど)完全に弱っていまっていて

いつもの自分でもないし、人生のゲームオーバーだと思っていた。

※私なんかよりもっとゲームオーバーな方はいるのは重々承知。

ただ本当にそう思ってどうしようもできないときがある。

 

ただでさえ、15歳差もあってハンデのある結婚。

でも多少のハンデ・ズレは私たちの収入でカバーできるものと思っていた。

(晩婚のメリットはこれのみといっても過言じゃない)

 

そして私の方が一人で生きていく時間が長い可能性があるため、今の仕事に+で国家資格を習得しようと願書を学校に出し、無事に合格し入学金を収めたばかりだった。

 

マイホームも最後のチャンスの一年。

50歳を迎えた主人には三大疾病付き団信に加入するにはラストチャンスだった。

公務員しか通らないと言われた銀行の審査に無事に通り(それ以外の楽勝ですと言われた銀行にはイレギュラーで落ちてた)あとは物件を決めて本審査を通すだけ。

 

車もいよいよ新車の発注をしたところでもあった。

 

 

 

私たち二人は、やっとやっとやーっとの思いで登り詰めたてっぺん間近から

急降下で転がり落ちた。