久々の夢小説。
クリスマスに前年度に書いたリメイク版をUPして以来かな?
久しぶりなので、口調がおかしいかもしれませんが、ご了承ください。
苦手な方はこちらでバック or 華麗にスルーをお願いしますm(._.)m
ピピピ ピピピ・・・
ほんの数分の間に眠ってしまったのだろう。
体温計の音で目を覚ましそっと身体を起こす。
「8度5分か・・・」
朝より少し下がったものの、まだ全身けだるくて重い。
「よりによって、こんな日に熱を出すなんて。せっかく約束してたのにな」
誰もいない静かな寝室で独り言つ。
今日は数十年ぶりにしし座流星群が大出現する日。肉眼で1時間に1000個以上の星が降ると聞いていたからずっと楽しみにしていたのに。
日頃の忙しさの疲れがたたったのか、朝から高熱を出して寝込んでしまったのだった。
「はぁ・・・」と何度目か分からない重い溜息をついたとき、静かに寝室の扉が開いた。
「遼一さん、お帰りなさい」
「悪い、起こしたか?」
「起きてましたよ」
「体調はどうだ?」
そう言って、ベッドに腰をかけ、ネクタイを緩める遼一さん。
私は遼一さんがネクタイを緩めたり、時計を外す仕草が昔からたまらなく好きだ。
私の前では気を許してリラックスしてくれているのだと思うと、なんだか私だけの「特権」なような気がして嬉しくなる。
結婚もしたし、それは当然のことなんだけれど。
また、その仕草が直視できないほど艶っぽい。
ネクタイを緩めてシャツのボタンを外すと、そこからは「えもいえわれぬ色香」が漂っていて思わず赤面する。
年々色気が増していることにこの人は気づいているのだろうか…遼一さんに見とれながらそんなことを思わずぼんやり考えてしまう。
「おい、大丈夫か?顔が赤いぞ」
そう言って、私のおでこに自分のおでこをくっつけてくれる。
「まだまだ熱いな」
「8度5分まで下がったんですが・・・」
「ここのところ、お前仕事頑張りすぎてたから、身体をやすめなさいってサインだわ」
「でも、よりによってこんな日に熱が出るなんて」
言葉に出すと余計に悲しくなって俯いてしまった。
「そんな顔しなさんな。お前にはちゃんと『星』を買ってきたから」
「え?」
驚く私の手の上に、遼一さんは可愛らしい透明の小瓶を置く。
その小瓶の中には、白、黄色、青、ピンク・・・色とりどりのコンペイトウが入っていた。
「わぁ、可愛い!これどうしたんですか?」
「元気のない○○さんに、何か星の土産でも買おうと思ってたら帰りに皐月さんに会ってな。近くに駄菓子屋がオープンしたって強引に引っ張られて、そこで見つけたのがこのコンペイトウってわけだ」
「ふふふ。皐月さんの嬉しそうな顔が目に浮かびますね。でもこれ可愛くて食べるのがもったいないです」
「すぐ近くの店だから、なくなったらまたいつでも買いにいけばいい」
そいう言って、小瓶をあけ、私の口の中に数粒のコンペイトウを入れる。
「甘くて、美味しいー!」
遼一さんの優しさと、懐かしいその甘さに顔がほころんでいくのが分かる。
まるで小鳥にエサをやるように私の口にコンペイトウを少しずつ入れてくれる遼一さん。
「遼一さんも、どーぞ」
私がそう言った瞬間、遼一さんは私の唇をふさぐ。
そして熱を帯びた柔らかいものが一瞬にして私の口内を掻.き回し、その甘さを堪能する。
「ホント、甘いなこれ」
私から身を離し、遼一さんはニッと意地悪な笑みを浮かべる。
「もー!風邪がうつったらどうするんですか!!」
「心配しなさんな。締切りも終わったからからな」
「………」
「どうした?急におとなしくなったな」
「遼一さん、今日はごめんなさい」
「何がだ?」
「せっかく星を一緒に見れると思って楽しみにしてたのに」
「星なんてまた次の機会に見ればいいでしょうが」
まるで子供をあやすように、私の頭をぽんぽんと撫でる手つきがあまりにも優しくて思わず泣きそうになってしまう。
「だって・・・次に見られるのは33年後なんですよ」
「別にかまわないだろ。だっているんでしょうが」
「え?」
「だから、オレはお前と30年後も一緒にいるんだからその時でいいってこと」
「遼一さん・・・」
思いがけない遼一さんの言葉に我慢していた涙があふれて止まらなくなる。
「まぁ、オレが○○さんに捨てられてなければ・・・の話だが」
「もー!サイテー!私の今の感動を返してください!私が遼一さんを捨てるわけないじゃないですか!」
「ハハハ!それなら安心して一緒に見られるな」
やっぱり、遼一さんには敵わない。
出会ってからずいぶん経つけれど、この人を好きな気持ちはどんどんどんどん膨らんでいくばかり。
まるで終わりを知らない物語のように。
「お前が眠るまでそばにいてやるから、ゆっくり休みなさい」
そう言って頭を優しく撫でてくれるのが心地よくて私はゆっくり目を閉じる。
「遼一さん、大好きですよ」
「あぁ、知ってる」
今度は私の髪に優しいキスが降ってくる。
今頃、外では凍てつくような寒さの中、夜空を何百、何千の星が降っていることだろう。
「遼一さんと、これからもずっとずっと一緒にいれますように」
たとえ見ることができなくても、どうしても星に祈りたかったこと。
私の願いはただそれだけ。
遼一さんがいればそれでいい・・・
そんなことを考えながら知らないうちに眠りについていたのだった――
高校生のときに見たしし座流星群がいまだに忘れられない私。
流れ星があんなに尾が長いなんて知らなかったよ。
数えきれないほど空から星が降ってきて。
次の大出現は2033~35年らしいのだけれど、あの時よりは多くないのだとか。
このお話を書こうと思ったのは、しし座流星群をたまたまネットで調べてたというのと、
年明けに厄除け祈願に行ったら「コンペイトウ」をもらったからwww
私、昔からコンペイトウがめっちゃ好きなんですよね。
甘くて懐かしくて可愛くて。
確か結婚式の二次会にも最後にみなさんに渡した記憶が。。。(ちなみに結婚式の最後はクマの耳かきwww)
最初、コンペイトウのイメージから、未来くんかノエルのお話にしようと思ったんだけど、オチを考えてるうちにやっぱり遼一さんかなと。
腕時計とネクタイの話は、上沼恵美子がテレビで言ってて引用したwww
そして、今回つけたかったタイトルは「STAY」。
これは前にも書いたけど、SMAPを語る上で欠かすことのできないバラード。(今回の騒動でファンにとって一層大切な歌になりましたが)
「永遠なんて言わないから 5、60年それだけでいいー」
何度聞いても胸が苦しくなるほど素敵な歌で、過去に何度か140字SS書く時もヒントにしたなぁ~
と相変わらず、作品の説明をしてるのは蛇足だと承知しておりますのでm(._.)m
ということで最後までお付き合いくださった方、どうもありがとうございました☆
クリスマスに前年度に書いたリメイク版をUPして以来かな?
久しぶりなので、口調がおかしいかもしれませんが、ご了承ください。
苦手な方はこちらでバック or 華麗にスルーをお願いしますm(._.)m
と言いつつ、もし何か残してもらったら泣いて喜びます(*´ω`*)
ピピピ ピピピ・・・
ほんの数分の間に眠ってしまったのだろう。
体温計の音で目を覚ましそっと身体を起こす。
「8度5分か・・・」
朝より少し下がったものの、まだ全身けだるくて重い。
「よりによって、こんな日に熱を出すなんて。せっかく約束してたのにな」
誰もいない静かな寝室で独り言つ。
今日は数十年ぶりにしし座流星群が大出現する日。肉眼で1時間に1000個以上の星が降ると聞いていたからずっと楽しみにしていたのに。
日頃の忙しさの疲れがたたったのか、朝から高熱を出して寝込んでしまったのだった。
「はぁ・・・」と何度目か分からない重い溜息をついたとき、静かに寝室の扉が開いた。
「遼一さん、お帰りなさい」
「悪い、起こしたか?」
「起きてましたよ」
「体調はどうだ?」
そう言って、ベッドに腰をかけ、ネクタイを緩める遼一さん。
私は遼一さんがネクタイを緩めたり、時計を外す仕草が昔からたまらなく好きだ。
私の前では気を許してリラックスしてくれているのだと思うと、なんだか私だけの「特権」なような気がして嬉しくなる。
結婚もしたし、それは当然のことなんだけれど。
また、その仕草が直視できないほど艶っぽい。
ネクタイを緩めてシャツのボタンを外すと、そこからは「えもいえわれぬ色香」が漂っていて思わず赤面する。
年々色気が増していることにこの人は気づいているのだろうか…遼一さんに見とれながらそんなことを思わずぼんやり考えてしまう。
「おい、大丈夫か?顔が赤いぞ」
そう言って、私のおでこに自分のおでこをくっつけてくれる。
「まだまだ熱いな」
「8度5分まで下がったんですが・・・」
「ここのところ、お前仕事頑張りすぎてたから、身体をやすめなさいってサインだわ」
「でも、よりによってこんな日に熱が出るなんて」
言葉に出すと余計に悲しくなって俯いてしまった。
「そんな顔しなさんな。お前にはちゃんと『星』を買ってきたから」
「え?」
驚く私の手の上に、遼一さんは可愛らしい透明の小瓶を置く。
その小瓶の中には、白、黄色、青、ピンク・・・色とりどりのコンペイトウが入っていた。
「わぁ、可愛い!これどうしたんですか?」
「元気のない○○さんに、何か星の土産でも買おうと思ってたら帰りに皐月さんに会ってな。近くに駄菓子屋がオープンしたって強引に引っ張られて、そこで見つけたのがこのコンペイトウってわけだ」
「ふふふ。皐月さんの嬉しそうな顔が目に浮かびますね。でもこれ可愛くて食べるのがもったいないです」
「すぐ近くの店だから、なくなったらまたいつでも買いにいけばいい」
そいう言って、小瓶をあけ、私の口の中に数粒のコンペイトウを入れる。
「甘くて、美味しいー!」
遼一さんの優しさと、懐かしいその甘さに顔がほころんでいくのが分かる。
まるで小鳥にエサをやるように私の口にコンペイトウを少しずつ入れてくれる遼一さん。
「遼一さんも、どーぞ」
私がそう言った瞬間、遼一さんは私の唇をふさぐ。
そして熱を帯びた柔らかいものが一瞬にして私の口内を掻.き回し、その甘さを堪能する。
「ホント、甘いなこれ」
私から身を離し、遼一さんはニッと意地悪な笑みを浮かべる。
「もー!風邪がうつったらどうするんですか!!」
「心配しなさんな。締切りも終わったからからな」
「そういう問題じゃないです!」
「そうか? ただ○○さんにこれ以上 負担はかけられないから今日はこれで我慢するわ」
今度はチュッ触れるだけの口づけをするーー。
悔しいけれど遼一さんには敵わない。
私はこの人のことが好きで好きでたまらない。
今度はチュッ触れるだけの口づけをするーー。
悔しいけれど遼一さんには敵わない。
私はこの人のことが好きで好きでたまらない。
「………」
「どうした?急におとなしくなったな」
「遼一さん、今日はごめんなさい」
「何がだ?」
「せっかく星を一緒に見れると思って楽しみにしてたのに」
「星なんてまた次の機会に見ればいいでしょうが」
まるで子供をあやすように、私の頭をぽんぽんと撫でる手つきがあまりにも優しくて思わず泣きそうになってしまう。
「だって・・・次に見られるのは33年後なんですよ」
「別にかまわないだろ。だっているんでしょうが」
「え?」
「だから、オレはお前と30年後も一緒にいるんだからその時でいいってこと」
「遼一さん・・・」
思いがけない遼一さんの言葉に我慢していた涙があふれて止まらなくなる。
「まぁ、オレが○○さんに捨てられてなければ・・・の話だが」
「もー!サイテー!私の今の感動を返してください!私が遼一さんを捨てるわけないじゃないですか!」
「ハハハ!それなら安心して一緒に見られるな」
やっぱり、遼一さんには敵わない。
出会ってからずいぶん経つけれど、この人を好きな気持ちはどんどんどんどん膨らんでいくばかり。
まるで終わりを知らない物語のように。
「お前が眠るまでそばにいてやるから、ゆっくり休みなさい」
そう言って頭を優しく撫でてくれるのが心地よくて私はゆっくり目を閉じる。
「遼一さん、大好きですよ」
「あぁ、知ってる」
今度は私の髪に優しいキスが降ってくる。
今頃、外では凍てつくような寒さの中、夜空を何百、何千の星が降っていることだろう。
「遼一さんと、これからもずっとずっと一緒にいれますように」
たとえ見ることができなくても、どうしても星に祈りたかったこと。
私の願いはただそれだけ。
遼一さんがいればそれでいい・・・
そんなことを考えながら知らないうちに眠りについていたのだった――
高校生のときに見たしし座流星群がいまだに忘れられない私。
流れ星があんなに尾が長いなんて知らなかったよ。
数えきれないほど空から星が降ってきて。
次の大出現は2033~35年らしいのだけれど、あの時よりは多くないのだとか。
このお話を書こうと思ったのは、しし座流星群をたまたまネットで調べてたというのと、
年明けに厄除け祈願に行ったら「コンペイトウ」をもらったからwww
私、昔からコンペイトウがめっちゃ好きなんですよね。
甘くて懐かしくて可愛くて。
確か結婚式の二次会にも最後にみなさんに渡した記憶が。。。(ちなみに結婚式の最後はクマの耳かきwww)
最初、コンペイトウのイメージから、未来くんかノエルのお話にしようと思ったんだけど、オチを考えてるうちにやっぱり遼一さんかなと。
腕時計とネクタイの話は、上沼恵美子がテレビで言ってて引用したwww
そして、今回つけたかったタイトルは「STAY」。
これは前にも書いたけど、SMAPを語る上で欠かすことのできないバラード。(今回の騒動でファンにとって一層大切な歌になりましたが)
「永遠なんて言わないから 5、60年それだけでいいー」
何度聞いても胸が苦しくなるほど素敵な歌で、過去に何度か140字SS書く時もヒントにしたなぁ~
と相変わらず、作品の説明をしてるのは蛇足だと承知しておりますのでm(._.)m
ということで最後までお付き合いくださった方、どうもありがとうございました☆