11月に私が好きな「星の王子さま」の小説の続編が映画化されることになり、今から見たくてうずうずしています。


今日は「星の王子さま」の中の私の好きな1シーンを取り上げてお話を書いてみました☆


自己満夢小説ですので、苦手な方はバック or 華麗にスルーをお願いします。


申し訳ありませんが、一切苦情は受け付けておりませんのでご了承ください。






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今日は早く帰れると思ったが、出版社との打ち合わせが思いのほか長くなり、帰るのが遅くなってしまった。



「悪い、遅くなった」



そう言って、リビングのドアを開けると、○○は本を読んでいた。



「あっ、遼一さん、お帰りなさい。すいません、本に夢中になってて玄関を開ける音に気付きませんでした」



「何の本を読んでたんだ?」



「サン=テグジュペリの『星の王子さま』です。この本、昔から大好きなんですが、今度、映画化されるらしくてその特集をうちで組むことになったんですよ」



「なるほど。サン=テグジュペリ側が初めて、続編を作ることを認めたから話題になってるもんな」



「そうなんですよ。王子さまと出会ったぼくがおじいさんになって、その孫が王子さまに会いに行く物語らしいんですが、今から私も楽しみです」



そう言った○○は、ニコニコしながら本を片付け、夕飯の用意をし始めた。



今日は、何年に一度の△△流星群がよく見える日だということで、夕飯の後2人で星を見る約束をしていたのだった。





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夕食後、2人で1枚の毛布にくるまりベランダから星の鑑賞のスタンバイをする。



まだ星は流れてはいないが、吸い込まれそうなほど深く群青色の空には 今にもこぼれおちそうな無数の星が光り輝いていた。



しばらく2人で黙って星を眺めていたが、突然○○が口を開いた。



「私ね、王子さまが星に帰る前の日の夜、ぼくと話をするシーンが一番好きなんですよ。王子さまは自分の住んでる星がちっぽけだから、どこに自分の星があるのか言わないんですよね。



『夜になったら星を眺めておくれよ』 『きみは、ぼくの星を、星のうちの、どれか一つだと思って眺めるからね。すると、きみは、どの星も、眺めるのが好きになるよ』と言って」




「あぁ、そんな話だったな」



「ぼくが王子さまの笑い声が好きだと言ったときも、『ぼくは、あの星のなかの一つに住むんだ。その一つの星の中で笑うんだ。だから、きみが夜、空を眺めたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。すると、きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ』



って結局最後まで教えてくれないんですよね」



「確か、この物語のテーマは、『大切なものは目に見えない』だったよな」




「はい。私、小学四年生までサンタクロースを信じてたって昔言ったことありましたよね? あのときね、みんなが声をそろえてサンタはいないって言うんですよ。


それを担任の先生に言ったら、『水道管だってガス管だって大切なものは目に見えないんだよ』って言ってくれて」



「ほー、何とも粋な返しだな」



「ふふ。でしょ?だから『星の王子さま』を読む度にそんな話を思い出したりして。



ただ、このお別れ前のシーンはいつ読んでも切ない気持ちになるんですよ。私ならどの星に帰るかのか教えてほしいから…


でも、ここ数日読み返してみて、なーんか、遼一さんなら王子さまと同じこと言いそうだなぁと思って。」




「オレがか?」




「もし、遼一さんがこの無数にある星のどれか一つに帰っちゃったら、私毎晩泣いちゃうだろうな」




手を伸ばせば届きそうなほどたくさんの光輝く星を眺めがら○○は続けた。




「でも、毎晩、どの星にいるのかなぁって必死に遼一さんのいそうな星を探してると思います。きっと上ばっかり見て歩いてるんだろうなぁ」




フフっと笑いながらも切なげな彼女の表情は、凍てつく寒さの中、無数の星と透き通った月に照らされてとても美しく見える。



「上ばっかり見て歩いて、電信柱にぶつかったり転んだりしなさんなよ」



「そんなこと言ったら本当に遼一さんがいなくなりそうだから言わないでください・・・」




そう言って、何かを考え込むように○○は口をつむる。



「○○サン?」



「・・・ねぇ、遼一さん?」



「ん?」



「もし、私がこの中の星の1つに帰らなきゃならないとしたら、遼一さんも毎晩星を眺めて私の星を探してくれますか?」



心なしか潤んだ目に吸い込まれそうになるが、少しだけ意地悪をしてみたいと思うオレは、好きな女の子をイジメる小学生の心理となんらかわらない。



そんな自分がおかしくて思わず笑いそうになるのを我慢する。



「オレは探さない」



「え?」



案の定、困ったような顔をする○○にオレは続ける。



「考えてもみろよ。星って年中見える星の方が少ないんだぜ。季節限定のものが多い中、必死に探したって、そこにないかもしれないだろ?ましてや、お前が帰った星がN・Yから見える星とも限らない。南十字星のどれかに帰ったなら、探したところで見えないからな」



「もー!!何でそういう夢もロマンもないようなこと言うんですか!!」



頬をめいっぱい膨らまし、睨みながらオレに文句を訴える顔が何とも可愛らしくて仕方ない。



「そんな顔するから、何年経ってもイジメたくなるんでしょうが」



「もういいです、遼一さんの星を探してあげませんから」



○○がわざとらしく ぷいっと顔を背けたとき――



RRRRRRRRRR・・・・・・・



オレの携帯電話が鳴った。



「出版社からだ。悪い、ちょっと出てくるわ」



まだ話のオチは伝えていなかったが、○○をベランダに残し、リビングで電話に出た。









数分後、電話を終えてベランダに戻ると、○○は眉間にしわを寄せて難しい顔をしている。



「まーだ、さっきのこと怒ってんの?」



「違いますよ。遼一さんが探してくれないなら、私はここにいるよーって伝えるにはどうしたらいいかなぁって考えてたんです。遼一さんと離れて暮らすなんて考えられないけど、どうしもそうなるんだったら、遼一さんにも私のこと思い出してほしいから」



思ってもみなかった言葉に一瞬思考が停止する。



「・・・ったく、お前には敵わないよ」



「へっ?」



オレの言葉の意味を理解できず、変な声を挙げる○○。



そんな○○を後ろから抱きしめ、首筋に顔をうずめる。



彼女の温もりを感じると、身も心も満たされ、やみつきになりそうだ。



「りょ、遼一さん?」



抱きしめる腕に力を込めて、こう告げる。


「オレは探さない」



「もーまたそんなこ・・・と・・・」



言い終わらないうちに彼女の唇をふさぐ。



突然の口づけに上気したような絵もいわれぬピンク色に頬を染める○○。



「まぁ、最後まで聞きなさいよ」



「星の王子さまのテーマは『大切なものは目に見えない』だったよな」



「はい」



「それはよく分かるし、お前が昔言われたように、世の中、目には見えないけれど大切なものっていうのは溢れてる。人の心なんて言うまでもない。だけど…オレのそばにお前がいなけりゃ意味がない」



「遼一さん・・・」



「だから、オレは探さない。何があってもお前が行く星についていく」



◯◯の顔が、まるで花が咲く瞬間のように、ぱぁっと明るくなった。



出会って随分経つが、オレは◯◯のこの笑顔がたまらなく好きだ。



相変わらず重症だな。



心の中で自嘲気味に笑いながら続ける。



「オレのコタツになれるのは○○だけなんだぜ?○○がいなけりゃ今日みたいな寒い夜は凍えてしまうでしょうが」




最後は冗談交じりで言ったが、これがオレの本音。



○○のいない人生なんて考えられない。



「言っただろ?一生イジメられる覚悟はあるかって」



オレの言葉を聞いた○○の目から、ポロポロと涙がこぼれおちる。



その涙は、夜空に輝くどんな星よりも美しく綺麗で儚く見えた。



○○の涙を拭うと、どちらからともなく唇が吸い寄せられ、それを合図に2人の夜は始まる。



触れるだけの優しいキスはどんどん深くり、お互いを求め、確かめ合うように舌が蠢.き絡み合う。



そんな2人を見守るかのように、無数の星が降り始め・・・



どうか、○○と過ごす日々が1日でも長く続きますように。



がらにもなく、そんなことを星に願いながら、オレは目を閉じキスの雨に溺れたのだったーー。



おわり









サンタの話や担任の先生の話は過去の夢小説の流れをくんでますが…


相変わらず説明部分が長いな…


遼一が饒舌すぎる…


日々精進するよう、頑張りますf^_^;


最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!