皐月

「遼一、ともさん、明けましておめでとうございます」


とも

「みなさん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いしますね」


未来

「あけおめー!ともちゃーん、今年もよろしくね☆」


遼一

「未来、お前、正月早々、ともにくっつくとはいい度胸だな」


悠月

「遼一こそ、正月早々、固いこと言ってんじゃねーよ」


千早

「まぁまぁ、せっかく来たんだし、2人ともお節はどうだい」


遼一

「オレたちはさっき食ってきたばっかりだから」


皐月

「遅い朝ごはんだったのかい?」


未来

「もー元旦から寝坊?遼くんが無茶するからー」


ノエル

「破廉恥」


とも

「あのー私、何にも言ってませんがどうしてそんな話になるんでしょうか。それに、私、お節食べたいんですが・・・」


遼一

「えっ?お前、まだ食べるのか?」


とも

「だって、こんなすごいお節、見たことないですよ!!宝石箱の宝石のようにキラキラしてる・・・それにウニやアワビなんかの高級食材がぎっしり!」


皐月

「喜んでもらえて嬉しいですよ、たくさん召し上がってくださいね」


とも

「はい!」


皐月

「お味はどうですか?お口に合いましたか」


とも

「本当にどれもこれも美味しいです!!やっぱりプロが作るものは違うなぁ」


千早

「プロって言っても、皐月さんが頼んだのは世界屈指の料理人だからね」


とも

「世界屈指…レベルが違いますね。遼一さんも食べましょうよー!この昆布巻きも最高ですよー!」


悠月

「遼一、なにお前、とものこと見てニヤニヤしてるんだよ、気持ち悪い」


未来

「ごちそうさま。のろけなら外でやってよね」


ノエル

「遼一の破廉恥」


遼一

「なんで、今ので破廉恥なんだよ。いや、あんだけ朝食ったのによく食えるなと思って」


とも

「だって、すっごく美味しいですもん!」


千早

「美味しそうに食べるともさんを見てると幸せだなぁって遼一の顔に書いてあるな」


遼一

「はいはい、そういうことにしておきますか。そういえば電話で言ってた大事な話って何?」


未来

「遼くん、話題変えたー」


皐月

「こらこら、未来。そのへんにしておかないか。今日はその話をお2人にしたくてお呼びしたんですよ。実はみんなで考えたんですが、遼一とともさんの結婚式の二次会を兼ねたパーティーをサンドリオンでやりませんか?」


とも

「二次会ですか?」


悠月

「ああ。お前ら、イギリスで挙式したから出席者も少なかっただろ」


とも

「でも、本当に来てほしい方々に来てもらえたのですごく嬉しかったですよ」


悠月

「まぁ、そうだと思うんだけど、ともの昔からの友達とかもいっぱい呼んで日本でパーティー的な感じでやったらいいんじゃないかと思って」


とも

「遠いところみなさんに来ていただけただけで十分幸せだったのに、そんなパーティーだなんて・・・」


千早

「いや、本当は2人のために僕たちが何かしたいだよ。だから、今回は僕たちが全部主催でやるから、主役だけど、ゲストだと思ってきてほしいな」


未来

「そう!みーんな僕たちでやるから。まず、司会はゆづくん。料理監修は千早さんで、BGM担当は響くんのピアノ。そして、余興は僕とノエルの2人だよ。あっ、ちなみに衣装やメイクはトレヴァーが全部担当してくれるって。だから遼くん、ともちゃんのドレスを他の男に選ばせたくないとか、子供みたいなこと言わないでね」


ノエル

「俺は、ともの大切なゲストの送迎担当でいい」


未来

「何言ってるのー。もう練習始めてるんだから、今更だめだよ」


とも

「そんな豪華な二次会、聞いたことないですよ!みなさんお忙しいのに申し訳ないです」


遼一

「みんながこんなに言ってくれてるんだから、お言葉に甘えさせてもらいましょうか」


とも

「だって…」


遼一

「ノエルが余興の練習までしてくれてるんだろ。それに、これだけのメンツが出席となると、すでに日程調整も行われてる…」


皐月

「もちろん。だから、あとは遼一だけ日程を合わせてくれれば…」


とも

「すいません!私、職場に聞いてみないと分からなくて」


皐月

「ともさんの仕事は大丈夫ですよ。実は、予定しているパーティーの2日前にサンドリオンで大きなイベントがありまして、取材の以来を陣内さんに伝えてあります。もちろん、お2人のパーティーのことも」


悠月

「さすが兄貴!仕事が早いな」


とも

「みなさん・・・本当に何と言ったらいいか・・・」


皐月

「遼一、仕事は何とかなりそうか」


遼一

「ああ。ここまでしてもらって合わせないわけにいかなからな。迷惑かけて悪いな」


悠月

「おっ遼一が素直になってるぞ!こりゃ明日は雪だな」


ノエル

「これで、またあんたのドレス姿が見れる」


未来

「ホントホント!ともちゃん楽しみだねー☆」


とも

「みなさん、本当にありがとうございます…」


皐月

「私はパーティーの総監督兼責任者をやらせてもらいますので、何でもおっしゃって下さいね。ちなみに、招待状もこちらで用意しますので、どなたを招待なさるか考えておいてください」


とも

「何から何までしてもらって・・・誰を招待するか、すぐに考えますね」


悠月

「ともは学生の頃の友達とか多かったんじゃないのか?来てほしい人、みんな来てもらったらいいんだよ」


とも

「来てほしい人・・・」


皐月

「ともさん、どうかしましたか?」


遼一

「皐月さん、それで日程はいつごろなんだ?」


皐月

「そうだったな。それを遼一にまず伝えなければ」



悠月さんから「来てほしい人」と聞いて、一番に先生のことが頭に浮かんだのを遼一さんは気付いて話題を変えてくれたのだろう。


何も口に出さなくても私の気持ちを汲んでくれたことがすごく嬉しかった。


ノエル

「俺は送迎担当がいい」


千早

「ノエル、諦めも肝心だよ」


千早さんの一言で黙ってしまったノエルさんを見てみんながどっと笑った。


みんなが私たちを笑顔で祝福してくれているのが嬉しくてたまらない。



私たちは何があっても幸せにならなければならないと心に誓った。