君の膵臓をたべたい by 住野よる | スーパー銭湯 探訪記 「ひとっ風呂、浴びませんか?」

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スーパー銭湯、銭湯、温泉に年300回入る男の、徒然なる全国お湯巡りの記録です。またいきつけである横浜鶴見のスーパー銭湯 [おふろの国] の完全非公式応援ブログです。日々の疲れを溜め込んでる皆様、とりあえず・・・ひとっ風呂、浴びませんか?

久しぶりに一冊読んだだけで著者のことまで好きになった カナヘイ花


学生時代、ばかみたいに本をたくさん読んでいた頃に出会った、普通で、でも特別な素敵な本達を思い出しました とびだすうさぎ1


君の膵臓をたべたい by 住野よる



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この小説が話題なのは知ってたし、手に取ったこともあったと思うけど、あまりにタイトルが狙った感じなんで・・・

結局読む事にしたきっかけは、著者の新作 よるのばけもの がその本屋の週間ベストセラーコーナーにあって、それに惹かれちゃったから とびだすピスケ2

それもまた随分狙ったタイトルだなぁとは思ったんだけど好みなんだよな、ひらがななとことか。

で、どうせ読むなら著者の一作目から!
と言う訳でよるのばけものは置いておき、この本を購入 本



あらすじをごく簡単に言うと、

静かで内向的な青年が
元気で社交的な鏡写しのような女の子と
その子の書いている共病文庫をたまたま見た事から秘密を共有して・・・みたいなストーリー つながる花2


ホラーじゃないです、
完全無敵な青春小説


友達なんかいらないし、人と関わりをもつなんて面倒だと思っている主人公がヒロインの女の子と触れ合って行くなか、少しずつ変わって行きます とびだすピスケ1


こんな風に書くと超ありがちな話みたい。
文章もどちらかって言うと平板だし。


だけど最近の小説読んでて感じる、ばかみたいな書き方だなぁとか不思議と思わなかったな。普通な言葉を丁寧に選んで大切に書かれてる。
極端に過激な登場人物や物語は、タイトルと裏腹に出て来ない。


この本は、泣ける みたいな事が殊更ヒューチャーされてます。確かにラスト数十ページ、僕は涙が止められなかったです。
でも僕は「泣ける小説」みたいな事に全く価値を見いだせないし、どちらかと言ったらそんな謳い文句があると敬遠したくなるタイプです。


僕がすごく気に入ったのは、
主人公が変わっていくに値する経験を物語の中でしっかり与えているところです。
それが与えられているから、ラストで僕は主人公が泣いていた時に同じ気持ちで泣いてしまいました 大泣きうさぎ


この本は、無理やり登場人物を殺したり、元気にさせたりして読者に薄っぺらい涙を流させたりしません。
泣ける小説嫌いな人に読んで欲しい本です、
ってみんなもうとっくに読んでるか。
超ベストセラーだもんね てへぺろうさぎ


他にもたくさん良いトコがあるんだけど
長くなったし、ネタバレしたらマズイし とびだすピスケ1
以上 サッ