メトロポリタンオペラ 「La Trovatore」・・・指揮者がスゴかった!の巻。 | My Diary @ New York

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2007年5月~2009年6月までNYで過ごした私の気ままな日記ブログ。


えーと。

しつこくMETオペラの話題です。(興味ない方、ごめんね。。。)


今シーズンもあと2か月で終了です。私は、今期あと3回残すのみ。


今日は、ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」。1853年の作品。



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私の場合、今期のシーズンチケット 5~6枚セットを購入したので、自分の好みとはあまり関係なく、まとめてチケットが送られてきた次第・・・その中の1枚が、コレだったのでふ。


先日の125周年で完全燃焼した感のある私的には、「あ、またか。。。。」程度だったのだけど。

事前にサイトを見ると、この日は満席御礼。あれ、なぜに?


・・・・調べてみました。


① 今期、「La Trovatore」はNew Production。一応話題作?


② この日は、BBCフィルの首席指揮者のGianandrea Noseda(ノセダ氏)指揮を振る。彼は、現在、トリノ王立歌劇場でも首席指揮者。過去にも、有名なオーケストラの指揮を務めた精鋭(らしい)。そんな人が、METで指揮を振るという、数少ないチャンス。


③ そして、Yve Saint LaurentのMETスポンサー記念公演。


この3つの要素で、結構ゴージャスな満員状態に。



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舞台装置も、相変わらず素晴らしかった。



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そして、今日の主役は、この人。ジャナンドレア・ノセダ氏。

全観客が、指揮者入場を、固唾をのんで見守っていたという、本当に珍しい夜。

いや、これはスゴかった・・・演奏中、歌手も、オケも、観客も、皆が指揮者に最も注目してた。ように思う。

こんなの、私も初体験。


長身のノセダ氏が、躍動感あふれる指揮をする様子・・・素晴らしかったです。

大きな彼が、身体全体で動く、動く。


ああ、こういう指揮もあるんだな。。。と。

マイアミのS子邸で、「のだめカンタービレ」を既刊全部熟読してたおかげで、指揮者の厳しさについては若干知識を持ってて、指揮の様子を身近に感じることができ。(・・・・・ダメ?)


このヒト(↓)です。

最後のパチパチの時、観客に挨拶をするよりも、オケの人々に称賛を送る方を完全に優先してた彼。

そういう姿勢も、スゴいな、と思ったりしました。



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それから、光ってたのは、主役 Sondra Radvanovsky女史。イリノイ州出身の女性。

なんだか、今後も楽しみな感じ。



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気になる、イル・トロヴァトーレの物語については割愛。(Wiki 見てね。)
なんだかなー、ありえないでしょ?ってくらいのドロドロ劇。でした。

ヴェルディらしいな、という感じはあるのだけど。


テノール泣かせと言われるハイCパートも・・・・これは、テノールの人苦しそうでした。

先日、ドミンゴ氏や、フローレス氏の美声に酔いしれた直後なので、余計にそう感じてしまった。

(オペラ、この1年ちょっとしか味わってないくせに、このゴーマン、いいのでしょうか・・・?)


イヴ・サンローラン・ナイトだったので、少々コスチュームの写真と。



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フランス語が目立ってた観客の休憩時のヒトコマを・・・・。



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いつも、METは期待を外しません。素晴らしい。

残り2枚のチケットはともかく、あと何回ここに来れるだろう・・そんな余計な心配をしながら帰った夜でした。