えーと。
しつこくMETオペラの話題です。(興味ない方、ごめんね。。。)
今シーズンもあと2か月で終了です。私は、今期あと3回残すのみ。
今日は、ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」。1853年の作品。
私の場合、今期のシーズンチケット 5~6枚セットを購入したので、自分の好みとはあまり関係なく、まとめてチケットが送られてきた次第・・・その中の1枚が、コレだったのでふ。
先日の125周年で完全燃焼した感のある私的には、「あ、またか。。。。」程度だったのだけど。
事前にサイトを見ると、この日は満席御礼。あれ、なぜに?
・・・・調べてみました。
① 今期、「La Trovatore」はNew Production。一応話題作?
② この日は、BBCフィルの首席指揮者のGianandrea Noseda(ノセダ氏)指揮を振る。彼は、現在、トリノ王立歌劇場でも首席指揮者。過去にも、有名なオーケストラの指揮を務めた精鋭(らしい)。そんな人が、METで指揮を振るという、数少ないチャンス。
③ そして、Yve Saint LaurentのMETスポンサー記念公演。
この3つの要素で、結構ゴージャスな満員状態に。
舞台装置も、相変わらず素晴らしかった。
そして、今日の主役は、この人。ジャナンドレア・ノセダ氏。
全観客が、指揮者入場を、固唾をのんで見守っていたという、本当に珍しい夜。
いや、これはスゴかった・・・演奏中、歌手も、オケも、観客も、皆が指揮者に最も注目してた。ように思う。
こんなの、私も初体験。
長身のノセダ氏が、躍動感あふれる指揮をする様子・・・素晴らしかったです。
大きな彼が、身体全体で動く、動く。
ああ、こういう指揮もあるんだな。。。と。
マイアミのS子邸で、「のだめカンタービレ」を既刊全部熟読してたおかげで、指揮者の厳しさについては若干知識を持ってて、指揮の様子を身近に感じることができ。(・・・・・ダメ?)
このヒト(↓)です。
最後のパチパチの時、観客に挨拶をするよりも、オケの人々に称賛を送る方を完全に優先してた彼。
そういう姿勢も、スゴいな、と思ったりしました。
それから、光ってたのは、主役 Sondra Radvanovsky女史。イリノイ州出身の女性。
なんだか、今後も楽しみな感じ。
気になる、イル・トロヴァトーレの物語については割愛。(Wiki
見てね。)
なんだかなー、ありえないでしょ?ってくらいのドロドロ劇。でした。
ヴェルディらしいな、という感じはあるのだけど。
テノール泣かせと言われるハイCパートも・・・・これは、テノールの人苦しそうでした。
先日、ドミンゴ氏や、フローレス氏の美声に酔いしれた直後なので、余計にそう感じてしまった。
(オペラ、この1年ちょっとしか味わってないくせに、このゴーマン、いいのでしょうか・・・?)
イヴ・サンローラン・ナイトだったので、少々コスチュームの写真と。
フランス語が目立ってた観客の休憩時のヒトコマを・・・・。
いつも、METは期待を外しません。素晴らしい。
残り2枚のチケットはともかく、あと何回ここに来れるだろう・・そんな余計な心配をしながら帰った夜でした。