秋の始まりに、中華と飲み会。「Phoenix Garden」 | My Diary @ New York

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2007年5月~2009年6月までNYで過ごした私の気ままな日記ブログ。

もう10月。NYにきて、1年5か月目に入りました。

毎日ヒマしてた時期と比べると、働いて、勉強して、遊んで・・・加速度的に過ぎてく毎日。


高層ビルの上の空も、高い、高い秋の空。

コート姿の人が増えてきたNYです。




そんな10月の最初の土曜日。。旦那氏は朝からゴルフで、私はヘビーな二日酔い。

爆睡するはずの週末の朝なのに、気持ち悪くて目覚め。

アパートの共同の洗濯機がラッキーなことに開いてたので(週末は競争率が高いのです)、1週間分のたまりにたまった洗濯を。そしてブログを。


昨晩は、N美と、東京からやってきた弟夫妻の友人、TY嬢と、3人ごはん。

奥さんが日本に一時帰国してて毎日寂しい日々をすごしてる商社マン、N氏の飛び入りで、4人わいわいと中華を。


東京カレンダーのNY特集で、小山薫堂氏が、「おすすめ中華」としてフィーチャーしてるお店。

美味しい!と評判なのに、一度も行ったことがなかったのです。


Phoenix Garden

242 East 40th Street
New York NY 10013





ここは、お酒はすべて持ち込み。

近くの酒屋でワイン買って、行くと、グラスと栓抜き、ワインクーラーもさっと出してくれる・・・。


名物の、塩焼シュリンプ。

絶妙な塩加減で、むちゃウマ。でした。




TY嬢の旦那さんオススメという、豆苗。これも肉厚のシイタケに豆苗で。。。。

ここは素材、味付け、どっちもステキです。





ワインを3本あけて・・・シメ。

チャーハン大好きな私は、すごいご機嫌になっちゃった。





TY嬢は、東京で働くバリバリプロフェッショナル。

旦那さんがNYに赴任して半年。仕事を続けながら、東京とNYを行ったり来たり。

ようやく仕事である程度のポジションもらって、自分の何かを築いてきたところの話で、ずっと悩んできたらしい。

仕事辞めるふんぎり、NYっていう場所で暮らすこと・・・・。


どうやら、ようやく、仕事辞めて、NYに来る覚悟を固めつつある・・んだって。

来年の春には、きっと、たぶん、NYへ来る。そうである。


当事者になってみないと分からないけど、意外とこの、「旦那が駐在になったら問題」は切ないのです。


これまでの駐在員妻の歴史を作ってきた諸先輩方から見ると、「最近の人はねえ」と説教の一つでもしたくなっちゃうかもしれないでしょう。けど、やっぱり、ある一定の価値観の人間には、難しい問題。だと思う。


長く働いた職場を離れちゃうこと。

収入をあきらめる。自分の世界をなくす気分になったりもする。

「海外駐在の場合、帰国後復帰OK」な職場も増えてきたみたいで、これは嬉しいことだけど、TY嬢の職場には、そんな制度はなかった。


海外で暮らすこと。(NYは比較的楽な場所なんだけどね)

今までの友人と離れてしまうこと。

すべての時間が使いたい放題になってしまうこと。(嬉しく、悲しい。)

自分の収入がなくなること。


この変化って、実はものすごく大きい・・・・。


自分の体験でいくと。


駐在員妻が働くことについて、こちらの人材派遣会社も、企業の人事も、まだ気持ちの準備ができてないというか、受け入れ体制が中途半端。

まだ「駐在員の奥さんって、楽でいいじゃない?」って思ってる人、意外と多いもんね。

実際、なんで働くわけ?って、面接でも日常でもいつも何度も聞かれてきたし。


旦那さん側の会社も、そういうシナリオは想定の範囲外。

実際奥さんの収入ができてしまうと・・・その確定申告など、やたら繁雑になっちゃう。


学校でマジ勉してると、・・・それはそれで、いろんなことが。

社会人の集まる学校で、の毎回経験する自己紹介。全員が、自分の会社、業務内容、何の為に受講するのか、説明しなきゃいけない、毎回お決まりの場面がある。

「Who are you?」(あなたは誰?)

「日本人です。仕事は主婦です。旦那の仕事でこっちに来て暮らしてます。仕事も辞めちゃったし、時間あるので、勉強してます」

「ふーん」。(不思議そう)


日本人の付き合いの中では。

「XXXさんの奥さん、お勉強で忙しいんだそうですね」って、チクリと言われちゃうことだって、やっぱりある。

(言いたくなる気分も分かる。だって自分の価値観と違うんだもん。)

以前、旦那氏の会社の行事と大学の試験が重なった時は、さすがに困ったことになりまひた。

「行事を休む=駐在員妻の任務を果たせないなら、どうしてNYにきたのですか?あなたは勉強の為に、NYにきたのですか?」

って質問への答えは・・・・うぐぐ、あわわ。


それぞれの人の中に、正しき「駐在員妻」の像は、存在するからねー。


いろんな人が持ってる、「こうでしょう」。「かくあるべし」。

うまくかわしながら、海外での膨大な時間を過ごすのは、それに慣れない人にとっては意外と大変なこともあるのでし。


でも、自分のこれまでの生活と、新しい生活のGAPは自分で埋めていくしかないし、そうしてるうちに、何かが開けてくるのは確か。でしょう。

(私の場合は、まだ模索が続いてるし、うまくやってるとも言えないから、あとで振り返ったら、ものすごい貴重な経験になりそう。)


いやはや。長くなりました。


話がそれてしまいつつあるけど、そんなわけで。

激ウマ中華とワイン3本と、わいわい飲んでだべって、楽しい楽しい金曜日。

お店には、長井秀和氏も来てました。日本から戻ってきたんだね。

うまい英語で話しながら、バスで帰ってく彼を見ながら、「すごい頑張ってるな~」と、素直に尊敬。


そして、われわれは、TY嬢の旦那が住む、45階の素晴らしい夜景の見える部屋へ、場所を移動し、ビールにワインで、またまたわいわいハジけてしまった一晩。

あー、楽しかった。


いつも一緒に遊んでくれるN美も、友達の友達。東京のマブ友に紹介してもらって1年半。

TY嬢もS氏も、弟夫妻の友達。N氏も、N美の友達つながり。

今の上司も、旦那氏の友人つながり。

2年前、東京で会社で楽しく働き、遊んでた頃には出会えなかった、いろんな人と、人の輪でつながれて、

このNYで楽しく毎日過ごすことができてる。

ありがたいなーと、いろんな顔を思い浮かべて、心から感謝。


こういういいことも、ある。


そんなわけで、TY嬢。早く仕事を片付けて、NYへいらっさい。

長年やってきた仕事へのふんぎりは、何も手伝ってあげられない、自分で納得するしかないんだけどね。


長くなっちゃいました。

云々たれたくなる、秋、ですね。


今晩は、またまたN美氏、N氏達と、Korean街でごはん食べて、その後、必見のマドンナ・コンサート。

行ってきまし。