NY郊外日帰りドライブ その① ブロンクスで野口英世のお墓参り。 | My Diary @ New York

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2007年5月~2009年6月までNYで過ごした私の気ままな日記ブログ。

今週は、東京から女友達が2人、初めてのNYの旅にやってきてくれました。

久しぶりに会える友人、日本のお土産話、いろいろ本当に嬉しく楽しいものです。


そんな中、1日仕事のお休みをもらって、NY郊外への日帰りドライブへ。

せっかくの休みだから!と、欲張って、ざっとこんなPLAN。


Bronx 野口英世と高嶺譲吉のお墓参り。

         ↓

Upper Hudson 

全米最高峰の料理学校、Culinary Institute of America(CIA)でランチ&見学。

ワイナリー見学。

         ↓

Tarrytown

ロックフェラーの別荘見学。

ユニオン教会 シャガールとマティス作のステンドグラスがある教会へ。

ブルーヒル・レストランで見学&夕ごはん。    


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では、その① ブロンクス。


小学校時代、私の真面目な弟は、いつも七夕の短冊に書いていました。

「野口英世のような医者になりたいです。」


隣で、「お嫁さんになりたいです。」とか、「スチュワーデスになりたいです。」と、なんとも意味のない短冊を書いてた姉さんとは大違い。

そして、彼は現在医者なのです。さすが、えらいぞ。真面目な弟。


その、偉大な野口英世博士が、このニューヨークに眠っているの、知ってましたか・・・?

彼は、1928年に、アフリカの現在のガーナで黄熱病に感染して殉職してしまったのですが、当時の彼の所属は、「ロックフェラー医学研究所」。


石油王ロックフェラーの指示は、「なんとしても米国に戻せ」。

アフリカの野口博士の遺体は、そのまま金属の棺に密閉され、ニューヨークに到着。

ロックフェラー家主導で葬儀が行われ、ブロンクスのウッドローン墓地に眠っているのです。


Woodlawn Cemetary

233rd Street & Webster Avenue, Bronx


真面目な弟の為にも、NY在住のうちに、一度お墓参りに。。。。。

あんまり気が乗ってない風の友人達を乗せて、行ってきました。


広い広い敷地の一角に、ひっそりと、野口英世氏のお墓はありました。

メリー夫人(奥さんがアメリカ人というのも、私知らなかったんです)も、一緒にここに眠っています。


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銅板の墓碑銘には、こう刻まれてるそうです。


野口英世

1876年11月24日、日本の猪苗代に生まれ

1928年5月21日、アフリカのゴールドコーストに死す

ロックフェラー医学研究所員である野口英世博士は、科学への献身により、

人類の為に生き、人類の為に死せり



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日本で生まれて、アフリカへ渡って、アメリカに眠る野口英世博士。

まさに、世界の人。


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そして、高峰譲吉氏も、ここに眠っています。

「それ誰だっけ・・・?」

そんな状態の4人だったのですが、とにもかくにもお墓を見つけました。


大きなお家のようなお墓。「TAKAMINE」と大きく刻印してあります。

野口英世博士のひっそり感とは違った、立派なもの。どんな人生を歩んだ方なのでしょうか?



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高峰譲吉(1854年~1922年) 富山生まれ。科学者、工学博士、薬学博士。

・アドレナリンの抽出に世界最初に成功。

・消化薬で有名な、「タカジアスターゼ」を発明。これを売る三共製薬の初代社長。

・アメリカの1884年万国博覧会で事務官として派遣されたのを機に、アメリカ人女性と婚約して、永住。


・・・・などなど、とにもかくにもすごい人みたいです。

日本生まれの先代達、今から120年も前に太平洋を渡り、活躍したのですね。


この墓地は、アメリカのお金持ちや有名人も数多く眠っているところで、ツアーもたくさん出てるのだとか。

入口で大きな地図と、有名人著名人のリストを渡されました・・・。


広い広い緑地に、さまざまな様式のお墓が並び・・・・アメリカにも、こんな場所があったんだ、とびっくり。

恵まれた家族(ここでは一族かな?)・・・・Familyの絆の強さ、財力や権力の存在みたいなものを、感じてしまいました。



woodlawn

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その後は、ハドソン川に沿って北へ北へ。

一度どうしても行ってみたかった、アメリカ一番の料理学校へ向かいますー。