国立公園巡りも6日目です。
天気に恵まれなくて、グレイシャー国立公園とウォータートン国立公園が不完全燃焼のまま、そして期待いっぱいだった「Prince of Wales」ホテルも何となく感動が薄かった昨日。
今日は、カナダのAlberta州の大平原をドライブして、カルガリーの町へはいり、そのままバンフ国立公園へ。今日は、200マイルのドライブ。(320キロもあるのに、「大したことないなー」と思ってしまうのは、もう達人の域?)
天気も回復して、どこまでも続く畑、牧場・・・・大平原を走ります。(世界でも有数の面積を誇る平原地帯なんだって。)
実は、この日のドライブが、カナダの中では、最も印象的。私は一番好き。
なにより、私が喜んでしまったのは・・・・。
風力発電!!
見渡す限りなにもない大平原のいたるところに、風力発電のプロペラが・・・。
遮るものが何もない、質のいい風が吹くんだねー。
商社で働いてた頃、エネルギーやってたから、なおさら?
国立公園の中のように、何度も途中下車して写真を撮りまくり。
そして、もう一つ。
この平原には・・・・インディアン居住区があるのです。
インディアンの末裔の方々は・・・・ここで政府に保護されて、農業、牧畜、天然ガス事業に従事してるんだそうです。途中、インディアンさん達が、普通の服を着て、道路を歩いてた。
こんな風なお家に住んでるみたい。
政府が手厚い補助金なども出してくれるので、インディアンの最近の若者たちは、学ぶことや働くことを好まず、お酒を飲んだりぐーたらしてる社会現象があるのだとか。そんな風潮を、危機と思っている酋長系の方々も多いそうで、まだこの社会ももがいてるのだそうです。
確かに、まだNYでガツガツ勉強したり、働いてるインディアンの人にお会いしたことがありません。
今回は、どうしても、インディアンの人に会いたくて・・・途中で道を聞いて・・・会話した!
民族的には、なにに属するんだろう?アジア系とも思えそうな顔立ちの人々。
そこから向かったのは、世界文化遺産に認定されている、「Head Smashed in Baffalo Jump」。
Head-Smashed-In Baffalo Jump
1000年以上も昔からインディアンは、春や夏の時期に、オオカミが近づいてきたと思いこませることで、バッファローをあおって、バッファローの大群を走らせて・・・・。
断崖絶壁から、数十匹ものバッファローを落下させたそうです。
それにとどめを刺して、長い秋冬に向けての食糧、衣類、住居にしたそうなのです。それこそバッファローのすべてを使いつくす。
今や緑の生い茂る崖ですが、昔は、相当絶壁だったのだとか。
これは、北米全体でのインディアンの風習というか戦術だったそうなのですが、ここはその跡がくっきりと残っていて、、貴重な文化遺産。ということで、ユネスコの認定。
どこまでも続く平原を見てると、インディアンの昔の暮らしもなんだか想像できちゃう。
いろんな展示や、当時の様子を想定した映画も観ることができます。
インディアンの末裔の方が、説明もしてくれます。
インディアンの思想、自然との協和の中で生きてる様子など、伝わってきました。
欧州から移民してきた白人たちは、開拓の時代、ここで、銃を持ち、バッファローを絶滅させるほどにハンティングに興じたそうです。これこそ恐ろしい話。
そんなわけで、この日は、ひたすら風力発電とインディアンに感動&大喜びの私でした。
その後は、北へ北へ上って行き・・・・カルガリーへ。
NYを出発して以来、スタバに出会うことが全くなく、禁断症状が出始めていたのですが、カルガリーでようやくスタバを発見。もちろん立ち寄って、ラテを飲み、文明の香りにほっ。
カルガリーでは、冬季オリンピックの舞台になったジャンプ台。ここで、原田が・・・・。
記念にパチリ。
そして、バンフ国立公園へ入園ですー。
すっかり世俗に戻ってきた感じ・・・。