1ヶ月「お疲れさま」。&シュークリームの知名度。 | My Diary @ New York

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2007年5月~2009年6月までNYで過ごした私の気ままな日記ブログ。

私の1月は、NYUの講座もなく、ちょっと中だるみ状態。

そんな中、Upper Eastにあるスペイン文化センターのような、Queens Sophia Spanish Institute で、週に3回x3時間の Intensive Classを受けてきました。しかし、これも今日で一旦終了。


2日に1度は顔を合わせた仲間だけに、会えなくなるのは寂しい。。。。。

ラストの今日は、2ヶ月お世話になった先生や仲間に、感謝とお疲れさまの差し入れをしようと決め、朝6時に起きてシュークリームを作る。


NYに来て、お菓子を焼いたのは、これが初めて。オーブンの温度管理や、ご無沙汰すぎて勘を忘れてる事実に戸惑いながらも、無事完成。小ぶりのものを、50個も作ってしまい、そのうち、30個持参して学校へ。


最後なので、他にも持ち寄りが。

・ 先生はキューバのフルーツジュースをポットに入れて持参。

・ フランス人夫妻は、クロワッサン15個を持参。

・ 私はシュークリームを30個持参。


授業受けながら、ぱくぱく状態の8人のメンバー達。でありました。


シュークリームを作ってみたのには、少しわけが。

NYのケーキ屋で、ほとんど見かけないから。

日本で当たり前のカスタードクリームというものが、どうもあまり見当たらない。・・・じゃあ、アメリカ人に出したら、どういう反応するんだろう?合わないのかな?など、常々疑問に思ってたから。


choux


「これ、なにえ゛!!?日本のお菓子?」

・・・・・これが、アメリカ人達の第一声。シュークリームは、知名度が低いらしい。恐る恐る食べてる・・・。


「エクレアに似てるけど、全然違うねー。」

・・・・・エクレアは知ってる。らしい。でも、こっちのエクレアはバタークリーム系のこってり甘いのが中に入ってるから、事情はちょっと違うのです。


「これはねー、フランスの代表的なお菓子で、シュー・ア・ラ・クレームというんだよ。」

私が答えるよりも先に、フランス人夫妻が、鼻高々と答えてました。(そうそう、それは事実。)


「へえー」(残り全員。ノートにメモってる。)


えーと、気になる感想は。

- Magnificant! 

- It's light but gorgeous enough!

(ああ、英語でこういう表現ができるんだね。)


結構好きな味みたい。1人2個3個平らげて、その上、お持ち帰りもしてくれました。ほっ。


「このクリーム、何で作ってるの?」

「卵と牛乳とバニラビーンズ。生クリームも。」

「あー、バタークリームやチョコやナッツを使わないなんて不思議。砂糖もきっと半分ね。それじゃあたくさん食べても太らないはずね。」

「・・・・・・・(ああ、そういう解釈もできるのか)。」


(注: いつもは砂糖控えめにする私ですが、今回はアメリカ人向けだから、レシピ通りにがっつり入れた。のだが。)


私達のお菓子の定番、カスタードクリームやシュークリーム。ここアメリカではまだ知名度低し。これから、時折、普及活動をしてみようと思った次第です。


さて、

キューバの先生が作ってくれた果物ジュースは、「mamey」という果物を使った爽やかなジュースで、これも全員にとって初めての経験。


フランス人夫妻の持参したクロワッサンは、「NYの悲惨な食生活の中で、我々がOKレベルと思える数少ないパン屋で買ってきたのだよー。」と言ってのけるだけあって、今までNYで味わえなかったリッチなもの。これにも全員感動。

(注 : Payard  1032 Lexington Ave. New York, NY10021、だそうです。日本にも支店が出てる。)



なごやかなラスト・クラスでした。

次回は、キューバレストランにシャンパン持込みで打ち上げをしよう。と、固い約束をして終了。


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さて、この1ヶ月の感想。

1回 3時間の授業は、最初は苦痛だったのだけど、ようやく慣れました。3時間・・・・・90分授業、15分休憩、その後75分。という配分。この時間配分、意外と集中力は効率よく保てたような気がします。


常に会話を中心にしながらも、短い本を1冊読むリーディング、文法、ボキャブラリー。いろんな要素を織り交ぜて、生徒が飽きないように進めてくれた先生の工夫も素晴らしかった。


落ちこぼれ気味の私だったけれども、2日に1回、こうしてスペイン語を(強制的に)話す場に身をおき、ようやく、少しだけいろんな事を表現することを覚え。朝、学校に向かう途中、「昨日は、友達と夕飯してミュージカルに行きました。夕飯はイタリアンで、コレとコレを食べて、ワイン飲みました。ミュージカルは、XXXで・・・・」と、ぶつぶつ、前日の出来事を、スペイン語を組み立て、つぶやきながら歩く。


というのも。

毎回、授業の最初15分は、「Que nueve?(何か新しいことあった?)」という先生の問いがあるんです。「特にありません。」と、切り抜けて終了、という展開を日本人的には期待してしまうのだけど、みんな語る、語る。


新たな言語に挑戦してみて改めて感じるのだけど、語学は、やはりしゃべる者が圧倒的に上達が早い。それが一番の早道。我がクラスメイト達も、全員果敢なチャレンジャー。そして、ようやく、私も参戦することを覚えはじめた今日この頃。単語や時制がめちゃくちゃでも、とにかく表現しようと口を開くこと。それを恥ずかしいと思わないこと。(こんなの、当たり前なんだけどね。)


毎回、自分の殻を抜け出すことを強いてくれる貴重な経験。


余談ですが、この毎回の15分の会話で、彼らの日々の生活が垣間見れて、非常に面白かった。

妹し「オーディションを受けに行った。番組の司会のオーディションなのに、歌とダンスばかりだった。」(By 失業中の女優)

男の子3「ロングアイランドに狩猟に出かけて、鴨を2羽しとめて、その晩は友人達と鴨のBBQとワインをたらふく飲んだ」(転職のモラトリアム中の30代男子)

サラリーマン「タンゴのレッスンを初めて受けに行って楽しかった。その後、友人達とシャンパンパーティで3時まで飲んじゃった」(By NY在住20年のフランス人夫妻)

おかあさん「ロングアイランドのビーチでランチパーティをした。寒かったけど、海のそばで過ごす時間が好き。」(By リッチな奥様風の40代)


NYにもさまざまな人生、生き方あり、なんだなーと。

週末の過ごし方なんかは、ON/OFFの切替のうまさ、いさぎよさを感じるし、マンハッタン島に住みながらも、いろんな豊かな時間の過ごし方があるものだな、と感心。見習うべきところが、たくさんあります。


外国人の私にとっては、これ、スペイン語のみならずく、アメリカ人と接して身近に語らえる貴重な経験になりました。勉強以上のものを与えてくれる周りの人々に感謝。


・・・・・また、2月も何かの形で継続します。継続は力なり。よキラキラ