ロス2日目です。
今日は、朝一番に、「The Getting Center（ゲッティ・センター）」へ。
西海岸の風景。気温は15度前後。春です、春。
空の色も、湿度も、伸びやかな空気も、東海岸とは全く違う趣。
私のこれまでの旅行歴の中で一番楽しかった旅行も、やはりロスでした。その時は、ビバリーヒルズやサンタモニカ近辺を中心に過ごしたのだけど。今回は、また別のところで楽しんでみようと。
そうそう、これが、映画ダイ･ハードの舞台になった「ナカトミビル」こと、FOXビル＠Century City。もうだいぶ過去の話だが、とりあえず、記念撮影。
The Getty Centerは、石油で財を成した大富豪、J・ポール・ゲッティが1997年にオープンした美術館。彼個人のコレクションの数々が展示された、私営の美術館です。・・・と、これだけ聞くと、熱海やら箱根にある、さまざまなミュージアムあたりを想像してしまいがちだけど、石油王、スケールが違う。
アメリカの観光ガイドやWebのトラベルガイドを見ると、ここは、「ロス観光の筆頭」。世界で見るべし1000箇所にも挙がってるし。その一方で、日本の観光ガイドでの扱いが、かなりローキーなのは不思議。
ハリウッドから、車で20分程度。駐車場に車をとめて、トラムで美術館へ向かいます。展望を楽しみながら、上っていきます。
トラムで7,8分程度登ったところで、センターに到着。メインビルはこんな感じ。
この石油王は、以前はサンタモニカの私邸で、自分のコレクションを展示していたのですが、もっと広い場所で落ち着いてみてもらおうと、見晴らしのよい丘の上、750エーカーの土地を買って、この美術館を建築。
コレクションは、17-19世紀のヨーロッパ美術、家具、陶磁器などが中心。6棟もあるビルに、コンセプト別にゆったりと配置されています。西海岸のこの場所に、ゴッホやモネの名画がざっくりと飾られてるのが不思議。
（そして、「写真撮ってもいいの・・・？」「Sure！！」というおおらかさも、ちょっと不思議。）
ただし、これだけなら、NYのメトロポリタン美術館や、ルーブルや大英博物館へ行けば、もっとたくさんの名画にお会いできるのも事実。
ここのすごいところは、
① ゲッティ自ら設計を委託した、現代建築家リチャード･メイヤーによる建物。ロスの空、太陽光、庭園、見晴らしの数々を計算しつくした結果なのだろうなあ、と、唸ってしまう。
屋内で、ヨーロッパの過去の芸術を見た後に、外に出て移動するたびに、「うわー」っと思わず写真撮りたくなってしまう・・・そんな景観が広がるんだもの。（この2,3時間だけで、60枚も撮っちゃったよ。）
② そして、見晴らし。ビバリーヒルズ、ハリウッド、ダウンタウン、と、360度、すこーんと見渡せる景色が広がっています。ロスの全景をここで堪能。
ここで見る、夕暮れというのが、格別に素晴らしいのだそうです。
私は、朝の光の中の見学でしたが、行かれる方は是非夕方を。
そして、レストランのランチやディナーも、相当にレベルが高いらしい。
私は、ここのカフェで朝ごはんのサンドイッチをぱくぱく。それも、旨かった。
そして。これだけの施設が、駐車場料金＄8/台以外、全て無料で楽しめます。たくさんのスクールバスが入場して、子供たちが右往左往駆け回っていました。おじいさん、おばあさん世代もたくさん。誰もが楽しめる、ロスの素晴らしい景観と、後世に残る名作達。
館内には、たくさんのスタッフがいるのですが、皆がにこにこ。Happy Faceで話しかけてくれる、案内してくれる。
この美術館の完成直前に、亡くなってしまったという石油王、ゲッティさん。
あなたのコレクションもすごいが、このスピリットが、何より素晴らしいですね。。。と敬礼してしまう、今回のVisitでした。
日本の観光本での扱いは、ディズニーランドやユニバーサルスタジオや、ハリウッド、セレブツアーに隠れて、非常に小さいですが、是非機会あったら行かれることをオススメ。心の洗濯になりますよ。
The Getty Center
1200 Getty Center Drive, Los Angeles, CA 90049