先週末は色々と読書しました。


箱館五稜郭物語/河合 敦
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函館五稜郭の戦いにおいての主役はこの人ではないだろうか。




榎本武揚(えのもと たけあき)



東京生まれ。幕臣、政治家。安政3年(1856)長崎海軍伝習所に入所。

文久2年(1862)オランダ留学。

明治元年(1868)海軍副総裁となる。

江戸城開城後、官軍による軍艦の接収を拒否し、函館五稜郭で官軍に抵抗するが降伏。

黒田清隆の庇護の下、北海道開発に従事。

7年(1874)海軍中将兼駐露公使となり、翌年樺太・千島交換条約を締結。

海軍卿、駐清公使を経て第1次伊藤内閣逓相に就任。

黒田内閣農商務相・文相、第1次山県内閣文相、第1次松方内閣外相等を歴任した。



賊軍幹部の榎本氏が、伊藤内閣においては、内閣逓相に就任している。




有能な人材であれば、登用するという新政府軍の粋なはからいがとても素晴らしいと思う。




新政府軍の参謀である黒田清隆は五稜郭へ総攻撃をかける前夜に、マグロ5尾と酒5樽を榎本率いる旧幕府軍に送った。その夜の攻撃は一切なかったそうだ。




本当か嘘かは定かではないが、これもとても粋なはからい。




時代遅れと呼ばれるか、古きを大事にすると言われるかは、その時代の流れが決めることかもしれないが、その判断は人が下すものでは無いかもしれない。




結果としてそうなるのであって、その時は誰もそうは思っていない。




戊辰戦争から函館五稜郭の戦いとはそんな時代の狭間の戦いだったのかもしれない。




自分についても、考える時間ができた週末でした。