入院して3日。
朝早くに病院から電話があり、
抗生物質が効かず、症状がよくならないので、今後延命処置をするかどうか、決めてほしい。
何かあったときに、急に人工呼吸器を入れる手術を行うのは厳しいとのこと。
なので、やるならば今日やってしまいたい。
今日、お昼過ぎに説明をするので、ご家族で病院にきてください。
ちなみに、ご本人は延命処置はしないとはっきり申しております。
とのことでした。
母から電話をもらい、昼前に病院に行き、母、弟、姉、私で話しました。
母は、延命したい。
子ども三人は父の意見を尊重したい。
意見は別れました。
結局、答えはでないまま、父の病室へ行きました。
私たちの顔を見るなり、父は
おう、いつもいつもごめんなぁ
俺は延命はしないぞー
治るかもしれないしなー
と。
なんで、なんで、生きててほしいよー
そんなこと言わないでー
と、母は泣き崩れました。
つい3ヶ月前に、2人の金婚式のお祝いをしたばかりで、本当に仲の良い夫婦でした。
妻を愛し、家族を愛しつづけた父。
でも決めたことは絶対に曲げない、自己主張の強い父。
母は、父が意見を変えることはないとわかっていたとは思います。でも、泣いて泣いて延命してほしいとお願いしました。
その後、医師が説明しに来ました。
今の状態だと、いつなにがあってもおかしくない状態です。
延命処置をするならば、この後すぐ人工呼吸器をつける手術を行います。
ただ人工呼吸器をつけると、話すことはできない、食事もとれない、本人は苦しいので、鎮静剤を使うので意識も朦朧としている。こんな状態がずっと続きます。面会にきても話しもできないです。
1度呼吸器をつけると、苦しそうだからとかの理由ではずすことはできません。
お父さんの場合、肺の状態がよくないので、よくなって、はずせるようになることは、まずないでしょう。
本人も家族も覚悟が必要です。
厳しい現実をつきつけられました
この後10分ほど時間をもらい、家族で話し合ってくださいと言われました。
父
俺はそんな状態で生きていたくない。
延命は絶対しない
わかってくれ
いいよな?いいよな?(子供ら一人一人に確認する父)
子供ら
うん、お父さんの意見を尊重するよ
でも、きっと、呼吸器なくても元気になるよ
一週間後にはけろっとして家にいて、これもまたいつもみたいに笑い話になるよ
母
いやだいやだ(ただ泣き崩れる)
しばらくして先生がもどってきて、
延命をしないと伝えました。
(母には皆で話して、最後は納得しました)
本当にいいんですね?
本人がこんなはっきり延命しないって言うことが珍しいので、、、
では、今後も精一杯治療を頑張っていきます
皆で頑張っていきましょう
なんどもいいんですね?と聞く先生
私たちの判断間違えてる?と思ってしまうくらい何度も聞く
そりゃ生きててほしいよ
でも意識がはっきりしている本人が延命したくないって言ってるのに、それを無視するなんて酷すぎる。
どうすればよかったの?
と、もやもやしてしまいました。
弟はいったん仕事のこともあるので、家に帰ることに。
明日は私と母で面会に行く約束をして別れました。
最近遊びに来る野良猫にご挨拶したいから、窓を開けろと訴えてます。