桜のある風景 | 羊男のぐうたら日和ときどき万年筆

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10時に予約を入れたのに13時までかかった病院の受診。

 

その間ガラス越しにずっと眺めていた桜のある風景。

 

花見に興味のない人間が、こんなに同じ桜を見ていたのは初めてのことだ。

 

待合室の正面に映し出される待ち時間を知らせるモニターが、60分遅れになり90分遅れになりやがて混雑中と表示されていた。

 

痴呆症なのだろうか、受診に来たお婆さんが奇声を上げている。

 

付き添いの方が申し訳なさそうにしているが、やめさす方法は知らないようだ。

 

看護師さんがドタバタとしているのが待合室のイメージだから、騒がしくてもかまわない。

 

ただわたし自身も叫びたくてしょうがないのだ。

 

いつまでかかるんだーとか、早くしろーだとか、もちろんここにいる患者さんが順番を守って待っているのはわかっている。

 

だけどそもそもなんで待たなきゃならないのか甚だ疑問だ。

 

せめてスマホで受診の順番と時間を表示するとかしてほしいものだ。

 

回転寿司でも席の順番が来る少し前にはスマホで教えてくれるのに、なにも咳き込んだ密集空間で、ただただ時間を奪われる必要はない。

 

しかし桜を眺めながら、ぶつくさ文句が言えるなんてなんて贅沢なのだろう。

 

具合が悪くても忙しくても、できないことなのだから。

 

退院後初の受診だったが、タヌキの回復は順調なようで、とにかくもう通うことはなくて良さそうだ。

 

まだ体調は本調子ではないけど、そうも言ってられない。

 

ある意味贅沢な日々の過ごし方は終了を告げた。