7月15日(月):

 今日も、休日出勤だった。忙しい日々です。しんどい…。

 夜になって、偶然録画してあったNHK版の「とんび」(2012年)=144分(72分+72分)を観た。こっちの作品もとても良かったです。落涙して、最近乾いていた涙腺が久しぶりに潤った。

 堤真一、小泉今日子、古田新太、西田尚美をはじめ、俺の好きな俳優さんがたくさん出ている。その贅沢なキャストにとても存在感がある。

 何よりも、安さんに関しては、内野聖陽さんより、堤真一さんの方がはまり役だと思う。これは内野さんの良さを否定している訳ではない。内野さんもとても素晴らしいのだ。しかし、演技を超えた適役、リアリティーの問題を突き詰めると堤真一さんに軍配が上がる。

 今どき、内野聖陽を超える役者などそういるものではない! そう思えば、堤真一の真価を証明した作品とも言える。

 カメラワーク、舞台・時代演出、無駄の無い脚本の武骨さ、いずれも高水準の作品だった。

 結論として、原作は同じだが、どちらの作品もそれぞれ十分に存在価値があり、とても良い。長く作品世界に浸りたい時には、TBS版「とんび」(2013)を俺は観る。でも、それに飽きればNHK版「とんび」を楽しむ。そして、原作「とんび」をもう一度読むだろう。