ずっと再建しなかった理由は
ただただ試合が立て込んでいたから。




次から次へと試合はあるし
道場の先生からも
靭帯やってもそのまま格闘技してる人は沢山いるし、休んでる暇はないよ。
手術したからと言って、本当に現状まで戻せるんか?
テーピングと補強(スクワット)でなんとかできるんじゃないんか?と、言われていた。




自分でもそう思っていた。
前十字が切れてるのがなんだ!
それくらいなんともないわ!
(ま、これが結構選手生命を左右する位、大事な靭帯なのだけど。)





当時は無我夢中だった。





調べれば調べる程やはり保存でいくなら
膝周りの筋肉を鍛えて保護していく以外方法はない。(といっても、スポーツする人の為のアドバイスというより、手術せず日常生活を無理なく送れるようにする為のアドバイス的な感じの記事がほとんどだが。)





スクワット。するっきゃない。





他にも、ザムストのサポーターを買ったり
超音波治療を受けたり
テーピングの仕方を模索したり
自分で出来そうなことは色々試して見た。





このキネシオテープは私の靭帯。
まだ、家に6箱くらいある。




いつか柔道家の人がテレビで言ってた
「テーピングしとけば大丈夫」
うんうん。わかるわかる。





この言葉にはだいぶ勇気づけられた。





空手家のくせに柔道家からいつも勇気を貰う。





膝の具合は一進一退で
調子がいいと思っていてもMAX動くと
膝が崩れるかもしれないという不安もあり
要所要所で思うように動けない。





そのジレンマがとにかく苦しい。
最後の1年位は蹴りなんてもらったら1発でアウト。横の動きもNG。もはや爆弾扱いだった。






ごまかしごまかしやってきたが
ついに手術にふみきるべくして起こった
ラスト膝崩れ。






ゴリゴリー!!おさるのもんきちひゃー






この日、自分でも膝が重たい気はしていた。







追い込み期間中だったのもあり、筋肉痛の中練習していたら
やはり横の動きに耐えきれずやむなし。





またやっちまったー。と、いつもの事位に思っていたが様子がおかしい。





何日たっても膝がしんどい。
階段の上りも下りも足をつくのが怖い。
動きたくない。歩きたくない。家から出たくない。何もしたくない。しんどい。
無性に気分が落ち込む。笑えない。
膝にイライラ。八つ当たりも酷かった。





悪化していく膝に自分の気持ちがついていけない。日に日に気持ちがすさんでゆく。
練習できない、皆に置いていかれるストレス。
ここまでの感覚は初めてだった。






結局また4年越しにMRIを受けることになった。