むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいたように、うちの隣に一人暮らしのおじいさんがいます

歳はうちの父親の5つ下

このおじいちゃん、スーパーネガティブおじいちゃんなので、少々困っています

袖擦りあうも何かの縁、隣に住んでることには何らかの意味があるのだと、自分は思っているので、相談にのったり手助けしてあげたりしていますが、今回はちょっと大変でした


いつものように、玄関先でタバコを吸っていると(壁紙に色がつくのを防ぐため)、おじいちゃんもタバコを吸いに外に出てきました

「おはようございまーす」

「……死にたい」

「は?」

「早く楽になりたい」

事情を聞くと、スマホの料金を払っていなかったらしく、バックレてたらそのまま解約まで行ったとのこと。しかも大手三社はオールブラックス、もう契約するところがないと言うのです


確かに大手だと旧Lineモバイル(今はLINEMOでしたっけ)や楽天は、クレカがないと契約できません。しかしながら、時代は最上川のように流れています。ブラックでも作れる、審査のない会社がどんどん出てきています。中には全国チェーンのところもあります

そのことをプリントアウトして教えてあげました

「わたしじゃ難しくて出来ない」

このおじいちゃんは、思考が必ず袋小路に入って行くんです

「じゃあ一緒にコンビニ行こう、お金だけ払ってくれればいいから」

某会社は、FAXで申込用紙と身分証明書を送って、電話でやり取りして(もちろんおじいちゃんの携帯はただの万歩計付きの時計なので、自分のを使います)、翌日SIM入りの携帯が送られてくるシステムです


コンビニに着いたところで、おじいちゃんが

「財布忘れた」

こんなのは日常ちゃめし事なので

「貸すのは嫌だけど、立て替えて払っておくから、おじいちゃん帰ったら精算しようね」

書類を送って30分後に電話でやり取りし、その後コンビニで初期費用を払うため、コンビニ前で時間をつぶします

色々買い込んでレシートを見たら

『2月22日10:22合計金額2222円』

店員さんもビックリ

正に奇跡(夜だったら22時だったので惜しい)


電話も自分が声色を使ってやりました

本人確認で聞かれることを想定して、フルネーム、住所、生年月日、干支を確認していたので、トラブルは一切なしでフィニッシュ

翌日届くとのこと

「ありがとうね」


奇跡が起きたので、おじいちゃんと別れて北斗神拳を使いに行きました

ズカーーーーン

7k負け

ガチでヤバい(これ以上は生活を圧迫しかねない)ので、昨日も書きましたが、収入=種銭ができるまでおとなしくします

大金が入る予定があるので、4月に入ってくれれば5月の引越も余裕なのですが

今日から引きこもって第二校まで終わった原稿を清書して、第一章と第二章の冒頭だけここにアップします


さておじいちゃんのその後ですが、おじいちゃん(自分もですが)眠剤を飲んでいるんです

でも自分が朝5時にパッと目覚めるのに対して、お歳のせいかおじいちゃんは午前中も寝てるんです

で、今朝、スマホが来るから早起きしようと20時に眠剤を飲んでも効かず(そりゃそうだ)、追い眠剤(昔は自分もよくやりました)したそうです

何もないところでズッコケるおじいちゃん

いわゆるヨレてる状態のおじいちゃんにお説教

「歳いってると、二日分でも死ぬ可能性あるんだからね」

「あ、はい」

おじいちゃんは納得していない時の返事に「あ」を付けます


自分は内心こう思っていました

『はあ、早く引越して楽になりたい』