消費支出、23年11月は実質2.9%減 9カ月連続マイナス | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アセモグルら)

掲題の今朝のロイター記事。

ご参考まで。

 

なお、消費支出の落ち込みも顕著だが、

もっと深刻なのは家計収入

名目でもインフレを調整した実質ベースでも

(前年比で)共にマイナスに転落していることだろう。

 

ブルーンバーグ、日経、そしてロイターも

家計所得の落ち込みについては

全く言及していない。

 

家計調査報告(二人以上の世帯)-2023年(令和5年)11月分- (stat.go.jp)

 

 

[東京 9日 ロイター] - 総務省が9日発表した11月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比マイナス2.9%だった。消費支出の前年比減は9カ月連続。季節調整済み前月比でも実質1.0%の減少にとどまった。

 

ロイターがまとめた事前調査では、前年比マイナス2.3%になると予想されていた。季調済み前月比の予測中央値はプラス0.3%となっていた。

 

項目別では「食料」への支出が引き続き減少した。食料の実質減少は14カ月連続となる。ガス代などの「光熱・水道」は2カ月続けてマイナスだった。

 

統計によると、1世帯あたりの支出額は28万6922円で、名目ベースでは前年同月比0.3%の増加となった。